NO63 間子小屋沢、荒沢界尾根ー姫次

2006、04、09 単独
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前回は「決死の下見の巻」。故に今回は余裕の挑戦の巻。(ホントか…?)
普通なら、マトモな人なら姫次〜大平下降点間で早戸川の方へと下らない。
榛ノ木丸コースだってそうだ。階段一つ、案内一つもないのだから…。
もし元気の人が突入したとして、目論んだコースを外して下りたらどうなるか…?
分っている事だ。沢に降り、ゴルジュ、滝場に阻まれる。それは地獄だ。
誰しも地獄は見たくない。だから「君子危うきに近寄らず…」
ところが世間は広い。好んで「危うき」に近ずき突破し成し遂げる人がいる。
丹沢に於いて「仙人」の如き人がいるのだ…。
愚かな俺はその「栄光の記述」を見ては涙を流す…。
(人には出来る事と出来ない事があるのだと云う事を理解していない俺…)
愚かな人間は少し何かが出来る様になると、直ぐに皆マスターした気になる。
実は俺はその典型の一人では無かろうか…?
(そんな事はとっくに分っている…。アッ、ソーカ。アッハッハッー!)
早戸川林道ー大平ー奥野林道ー荒沢ー界尾根ーカバの原ー稜線
        (9:30)             (10:40)    (12:50) (13:15)
東自歩道ー姫次ー榛ノ木丸ー1292p−北東尾根下降ー大平ー出発点
           (13:45)      (15:00)        (16:20) (17:00)
GPS軌跡
国土地理院の地図を転用しました。
榛ノ木丸ー大平下降編 補足ページ


靴を脱いで渡渉。
早戸川だ…。
キレイだネ。
(下流方向)

奥野林道を
少し戻り
「神奈川の美林
50選」
「奥野大平の
ケヤキ林」
初見。
(冬枯れを見ても仕方ない)

下が荒沢へ行く
道。上ると→

この広場。
かっては建物が
あったのだろう。
奥に黍殻山へ
繋ぐ登山道。

4の後奥野林道は
前回と同じ故省略。

荒沢の対岸に
小鞍部。
あれより右手に
登って行くのだ。

俺のは
「ヤブ尾根紀行
」故、やたらと
尾根の様子が
多いのです。

シッカリと赤帽杭。
正しき尾根
なんだネ〜。
少し目障りだが
エエ雰囲気ジャー!。

前回バックした
だだっ広い所
も過ぎここは
一応ピーク状。

8を越え次の10と
セット。気分の良い
鞍部となる。
10
ここで
ランチタイム。
コンビニオムスビの美味しさと
己の幸せさを
噛み締めながら
美味しく
いただく…。
11
また雰囲気の良い
尾根となりひたす
ら、ひたすら…。
12
エエ、ムード…。
左下はガレが
果てしなく下へ
落ちている。
13
また尾根は広がる
。随所に植生保護
柵。オニューだね。
14
アレレ…。
仕事道だ!。
15
高原状になって来た。バックの山は
主脈に違いない。
16
15を右手へ
登ってきた。
振り返り見た
ところ。
右手の稜線が
いよいよ近い。
17
フミアトを辿り進む。
古い柵内に入り
巻きぎみに登って
いく。
18
何となく
メルヘンの世界
に突入した感じ
である…。
19
「カバの原」(仮)か
…。仙人が遊んだ
処なんだネ…。
遂に俺も来れまし
た。嬉しい。
檜の木。
テンニンソウの
大群落。
可愛い小鹿が
跳ねていった。
20
南方向。
奥の右は
蛭ヶ岳。手前の
尾根が下る
榛ノ木丸コース
だね。
21
柵を一回突破。
小笹の急傾斜と
なる。
22
振り返り見る
光景…
スバラシイ!

さっき遊んだ
「カバの原」が
見える。
23
オットー!
全くのヤブの中な
のにこの出会い。

貴方と私は
「紅〜の糸♪}
24
仙人の記述に
あったぞ!
ススダケが大きくなり堪らず
植林へ逃げた
と…。
俺もそのように
…と。
25
ヤッタネー!
出ました。
主脈の登山道
です。
26
少し行った先に
青根分岐。

この登りコースは一旦ここで終了し、「姫次ー榛ノ木丸ー大平」の下降編は別にセットしました。

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あとがき 仙人の「カバの原」を見た時思わずムラムラッと来たのだ。秘境地帯に分け入る時が遂にきた。「大タル丸」の恐怖。西丹沢の
「富士見峠」「織戸峠」の不安よりはるかに気は楽だ。何故なら早戸川流域は俺の「ナワバリ」なのだ!(エー!、ウッソーッ!)
仙人のお陰で新たな地域をものにした。素直に嬉しい。いずれは荒沢、間子小屋沢も遡ってみたい。荒沢エンテイで釣師に会い一っ話
した。参考になった。違う世界の人の話も興味深い。
仙人命名らしい「カバの原」。名の意味合いはどうでも良い。テンニンソウの大群落。点在する檜の木。メルヘンの世界だった。
およそここには余程の物好きか、仕事師、猟師しか来ないだろう。地形図見てもちょっと寄って見ようか、の場所では無い。
榛ノ木丸コースには新しい赤テープがバッチリ頻繁に巻いてあった。初期症状だネ〜。1292Pの先、不安があった。新兵器が頼り
だった。分岐は見た目で自信を持って確定出来るものではなかった。最後の方の傾斜は急だった。
山の中。いにしえのものでも「仕事道」が随所に確認できる。山は彼の人たちに取っては「畑」であり「仕事場」なんだネー。作業小屋、
釜あとや掘割、境界杭、林班図、エーこんな処にも、とビックリする。「知らぬは俺ばかりなり」。己の無学を知らされる。