続編85・早戸川橋ー栂立尾根ー早戸川林道 
 2020、3、13   単独   続編トップへ   index

 本日のスペシャル
 
S1 栂立尾根の最上部辺りだが、この尾根は誠に雰囲気がよろしい…。

S2 大崩壊地としての画像はこれよりもっと凄いのが何枚もある!。
 2019年の台風、15号と19号は丹沢山塊に甚大な被害を与えた。
お上だって被害状況は全てご存じであろうが、我ら下々から見ても万歳のお手上げ状態が分かる。
危ない処に近づかない主義のオレだが、ソロッと様子を探らねばなるまいて…。
イガイガ師匠の記録、ヤマレコ記載の情報を盗み見て如何にチョンボを組み立てるか考えた。
栂立尾根は長く苦しい。だけど栂を沢山立てて美しい。
何回も登ってはいるが大抵途中敗退でごまかしているのだ。
時期もよし…、頑張って早起きすれば何とか栂立尾根踏破できるだろう。
そして本間橋に下って林道をパトロールしながら戻ればオオ、ベリグー!というものだ。
栂立尾根の様子を紹介するのは今更だし、初級の人が遊ぶには危険すぎる。
東丹沢登山詳細図に書いてある通りなので了解して貰いたい。
 
 
1 早戸川橋を渡り尾根に取り付く。(6:30)
 
2 本尾根に合流して美尾根だよ。
早戸川橋を渡ったら直ぐに右手の尾根へと上がり、奥に進むと倒木の山…。
それを越えて目の前の尾根に取り付く。あとはひたすらもがいて本尾根へ合流するまで頑張る。 

3 渋い鞍部や尾根歩きもある。 

4 栂立ノ頭への急登は大したもんだ。 
この尾根は変化に富んでいると思う。全体的には渋い処が多いかな…。
マーク、道標等は無い。足を滑らせたらあの世行きとなりそうな箇所が殆んど無いのは良い。 

5 4の急登が終わるとピークに立つのだがここが名前を冠した「栂立ノ頭」 

6 こんな「ナニコレ、珍百景」もある。 

7 二重山稜もある。

8 ちょっと引っ張って はいるが遠くに宮ケ瀬のダム湖が綺麗なんだよ。
 
9 逆に見ているがY字に尾根分岐点。
中央の木から左が888mへ。右がコース。

10 やっと鐘沢ノ頭に来ました。ここまで来れば
イタダキ!なんだがこれからの登りが辛いのよ!。 

11 雰囲気が良い。気品?がある。 

12 これで緩く登ったり下ったりする。 
 六百沢ノ頭、栂立ノ頭と登るの比較的に訳ないだろう。しかしそこで半分でありそっからが勝負なのだ。
鐘沢ノ頭から旧登山道合流までの苦しいこと…。
しかし鐘沢ノ頭から先にこの尾根の神髄があるように思う。
右手に尾根が広がり、その先には旧登山道が通っているのだが昔は笹の海で侵入は出来なかった。

13 いよいよ尾根の終盤となって来た。右手に笹原が無いのでオレは衝動に駆られやるっきゃない…。
左手登って行けば登山道に合流するが、それはもう分かっているからいいんだ。

14 長年の夢?だった、ここのトラバース!。 
 
15 ただ穏やかにはいかない…。
 
16 杭が出た。
 
17 ありました…。
緩やかなピーク付近には必ずと云っていいほど巻きのルートがある。(山仕事には当然だ)
昔ここに来た時それを思ったのだが笹繁茂で諦めた。例に漏れずここも跡形なし。
地形図を見れば巻く間には沢の源頭部横断があるようだ。(緩やかは問題なし) 
ケモノ道がうっすらとある程度なので歩きやすい処を勝手に進んだ。
17写真に出て「ヤッタゾ!」で満足しましたよ。(^^v
後の本間橋までの下降UPは何回もしているので止めました。(V熱狂者向きなのでご注意)

18 森の家取水口も悲惨。
 
19 森の家敷地へ入らず林道へ降り着く。
ここまで約6時間がかりで今の時間は13時。車まで2時間みて惨状を確かめながら参りましょう。
 
20 沢の様子がまるで違う。のっぺらだ…。

21 三日月橋自慢の深みがナイ!。 
 
22 崩壊地は十数か所ありこの様な大崩壊は7~8か所ある。(写真撮りはいつも過ぎた後でパチリ)

23 ここも悲惨。  コンクリートの電柱が折れた大崩壊地もあったが通過に夢中で撮り損ねた。

24 ♪あなたな~ら、どうする…?。 

25 無事に戻り着きました。 目出度しメデタシ…。(14:40)
あとがき  栂立尾根はオレの大好きな尾根の一つである。何たって取り付きが早戸川橋だもんね。
しかし標高700~800と上げて植林地を脱出するまでが渋く修行だ。
早春の尾根歩きは極上である。静かな栂立尾根は東丹沢一番でないだろうか。
早立ちのお陰で時間にゆとりがあり敗退する理由もなく、頑張るしかない。
本当は S1写真辺りでコーヒーをすすりたいところだが、近年はそれを忘れている。
あそこはモミ大木(ツガかも)の倒木があった処で辺りは一つの別世界みたいだった。
本間橋から早戸川橋までの林道検分(今頃検分もあるもんか)は噂に聞いてはいたが凄惨であった。
オレの単純な頭ではひたすら口アングリ…であり、最早オレが車でここを走る事はナイと感じたのである。