NO462 大蔵高丸ーハマイバ丸、花見物
2014、8、31 EAさん、AYさん、YAMさんとコラボ トップへ 

本日のスペシャル 
 
S1 大蔵高丸は近年メジャーとなった花見物の高原である。
 
S2 NO268(2010、8、29)でAYさんとここを訪問した。
その時にシカ食害の話を聞いて納得したが花が随分少ないのを感じた。
 
 野に咲く花は平地に咲く花、高原に咲く花、高山に咲く花とそれぞれに
領域を持って咲いているのだ。
花に興味を持ってしまうと、やはりどの分野の花も見たくなるのは当然だ。
ここ大蔵高丸は標高1700mの草原の世界である。
昔、山も花も駆け出しの頃、せっせとアチコチ漁って歩いた。
ここを始めて訪問した時に目の前に広がるお花の草原に大感動したのです。
しかし近年の荒れ様は悲しい限りである。
遂にこんな山奥の何も無い処なのに立派な植生保護柵が張り廻らされた。
ここはマイカーによるラクチン登山が出来るのも特徴である。
1652mの湯ノ沢峠へ我等が車で登るのはいくらなんでも気が引けて出来ない!
いろんなコースが取れるのだが今回は真木温泉を抜け、大峠に至る
林道途中から湯ノ沢沿いに湯ノ沢峠に上がるコースを選んだ。

 
1 分岐する林道ゲート前にP。
前の車は2台は横浜、1台は千葉であった。
 
2 今は使われていない渋い林道を上がると
道標が立っているが我等は沢沿いに上がる
積りでいるので無視して直進・・。(後で敗退)
 
3 径路風もあったが左俣へと進むし、
界尾根に道は無し・・で戻って本流沿いへ。
 
4 3にはどう見ても登路にはなり得ない。
右手に上がったら2の道標の道に出た!
 
5 良い径路であり歩かれているのが分る。
 
6 沢が広がり迷ったらどうにもならんぞ・・。
 
7 よい雰囲気のここで休憩した。岩の下で水流の流れる音がしている。
 
8 湯ノ沢が細い流れとなり、笹の尾根を上がる。
 
9 出ましたね〜!湯ノ沢峠(1652m)
 
10 林道終点側には立派なWCや避難小屋あり。
 
 11 植生保護柵登場!
 
12 花イカリが可愛い。(花が錨の形だ)
 
13 山苧環(ヤマオダマキ)も好きな花。
 
14 右手に保護柵が見える。張られたロープの外には「何人たりとも入ってはならぬ」と
注意書きが方々にあるよ! ウスユキソウ、ヤマハハコ、コウリンカ、キオン、
コウゾリナ、タムラソウ、タチフウロ、トモエソウ、ヨツバヒヨドリ・・といろいろあるよ。
 
15 シモツケソウは最後の名残・・。
 
16 柵、柵に囲まれ異常事態ではあるが仕方ない。
 
17 尾根漫歩。
 
18 草原から見る大和村方向。
 
19 大蔵高丸のピークそのものは何の変哲もないところでそれは問題にはならない。
回りに広がる伸びやかな草原とそこに咲き競う花達が見どころなのである。
 
20 これは大きい花の一番手かな、ハンゴンソウ。
ハンゴンとは反魂(魂を蘇らせる意味)らしい。
 
21 対してちっこい花の部類で蕾みの
玉っころも可愛いウメバチソウ。
 
22 これもいくらでもあるキオン。(20の仲間)
 
23 秋の草原を彩る代表花、ヨツバヒヨドリ。
 
24 コウリンカの群生。
 
25 これは結構珍しいカセンソウ。(歌仙草)
解説 今ここで掲げる花達の大半は以前は丹沢にも普通に咲いていたのだと思う。
例えばシモツケソウやツリガネニンジン(今でもある事はあるが)である。
しかし現在の丹沢にはシカの食べない花(大半毒の花)が残っているのであり、
ここの草原のようにお花畑が広がる光景はないのである。 
 
26 あんまり綺麗だから揚げてしまう!
この花を知らない・という人あれば
ちょっと悲しい事態だネ・・。
 
27 今日はハマイバ丸まで進むのだ。
大鹿峠とは滝子山の時AYさんがマルチで歩かれた
峠であるのだ。(NO453山行))
 
28 この辺の樹林は何故かダケカンバが多い。
EAさん、YAMさんはV尾根下降のルート探索で
今はマルチで行動している。
 
29 ハマイバ丸(破魔射場丸)に着く。
この先へ進むと南面が開け展望が良いのだが
今日はバックーにした。12:05
 
30 時期的には遅いが、ツリガネニンジンだ。
 
31 これは似ているがソバナである。 
 
32 黄金色鮮やかなフシグロセンノウ。
 
33 これはクガイソウかな〜?
あとがき 今日は草原の花見物である・・なんて云いながらも内心では
Vルートを開拓出来ないものか、と秘かに思っている私でした。 
沢沿いの昔からの破線ルートは未踏であり、詳細は全く分らない。
湯ノ沢峠を挟んで西側からは沢沿いに登った事はある。
両方の林道経由はやってあるので今回のルートは残る最後の一本なのでした。
湯ノ沢の左俣はどうだろうか・・なんて色気を持っていましたが、状況を考えて見送りました。
今回のルートはVの字を横にした感じです。当然一本線を加えれば△になりますね!
EAさん、YAMさん、AYさんとおいでなんですから、勿論考えない訳ありません。
ところがここは丹沢ではありません。丹沢の大半はどこのヤブ尾根もバリカンで刈ったように
ヤブがありませんが、ここは逆に大半見るからに激藪なのです!
お二人さんはキョロキョロと探索してくださいました。AYさんと私は花、花、花・・で
もたもた、ノロノロしていたのです。結局は激藪突入V探検は見送りにしたのでした。
植生保護柵のお陰か、前回のAYさんとの花見物の時よりも花は豊富でした。
ただ、カヤ(ススキの類)が蔓延り花達が溺れてしまいそうです。
それと、もしこれを見て、大蔵高丸の花見物に行こうと思われた方ありましたら、
ハマイバ丸のピークまで足を伸ばして下さい。前半より後半の草原の方が見ごたえありますから・・。
草原のお花畑のよい時期は梅雨明け後から8月初旬〜半ばが見頃です、
今頃は本来のお花見時期ではありません。
EAさん、YAMさんには花はどうでもいい人・・。お付き合い誠にありがとうございました。
AYさんには共に花好き人間。楽しかったです。またよろしくお願いいたします。
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