NO387 下棚沢左岸・右岸尾根ー権現山
2013、3、10 山猫さん、AYさんとコラボ トップへ  

本日のスペシャル 
 
西丹沢は丹沢自然教室から西へ入った西沢。その支流にかかる下棚、本棚は
知られているが、この場面はその本棚の右岸尾根を登っている処である。
 
下棚沢に一旦下降し、次に畦ヶ丸に上がるVルート・1079mピークに向かったが
下棚沢の沢床が気になってたまらない。
 
降りた下棚沢のナメ滝帯の下。 ここでランチタイム。
ルート概略 
 Vルート(バリエーションルート)に嵌ってしまうのは一種の病気に罹った様な
ものだと思う。 次へ、次へとより刺激的なものが欲しくなるのだ。
山であり、谷であり、そこに沢が流れていれば滝の出現は当然の摂理である。
滝はいうまでも無く、見て素晴らしい景観であり、感動的である。
ここ西沢には下棚(しもんたな)、本棚(ほんたな)と二つの大滝がかかる。
普通には滝を眺めて満足して帰る。ところがVルートに嵌った人は違う。
その大滝の掛る谷間に入り込み、いろいろ探索をしないと満足出来ないのだ。
大滝の掛る谷間は当然の事ながら急峻な地形である。
急峻な地形は美的な空間ではあるが、一歩間違えば転落し帰らぬ人となる。
凝縮されたものを含む空間は素晴らしい・・。魔の魅力の世界なのだ。

 
1、自然教室のPは大盛況。
 
2、公園橋渡ったとこにあるミツマタ。
 
3、本棚だ。
 
4、危険含みの白ザレ踏跡を登っていく。
 
5、尾根先端の肩状に上がって一安心。
 
6、覗く下は本棚に続く上の滝が見える。
 
7、初めてのV尾根にワクワク・・。
 
8、911mピークに登り着いた。
解説 本棚を仰ぐだけに飽き足らない輩は更なる深部へと探検にいく。
危険状態の急傾斜の登攀が続くので、細部の説明はしない。
(興味本位の取り付きは不可である。沢登りの人、V熱狂者の世界と理解して欲しい) 
 
9、左は下棚沢、右は本棚沢。界尾根である。
この時季、V尾根歩きに最高なのだ。
 
10、9からそのまま畦ヶ丸へ行けばまだ救われる
のだが、探検家はそうはいかないらしい・・。
 
11、スンナリとは降ろしてもらえない。
沢の滝に阻まれ、トラバッチョ〜!
 
12、目出度く下棚沢に降り立つ。
本日2本目のV、ヤッタネ!
解説 下棚沢・本棚沢界尾根はマイナーではあるが多少は世間に知られるところでもある。
丹沢Vルート探検隊としては両沢とこの界尾根を繋ぐV尾根の探索も必要なのだ。(^^)v 
 
13、下棚沢上流域にある大滝である。滝を越えて上流へ行きたい気持ちが
ムラムラするのだが、直登は無論無理だし、右岸、左岸の巻も大高巻きになりそうで
M−K諦める。(山猫さん、AYさんとも巻いて踏破済みと仰る!)
 
14、13の滝は右手に入った処にあり、この尾根は
以前M−Kが下降した尾根である。
 
15、13の滝を見た後、14の尾根に取り付き
登って行く。
 
16、トップ写真2枚目を下って穏やかな
下棚沢の河原である。この右手上流に
トップ写真3枚目のナメ滝があり極上雰囲気なり。
 
17、ランチ終わり尾根への登り開始だ。
左手の沢を挟んで向こうが以前下降した
尾根なのだ。
 
18、なかなか良い尾根でビックリ。
 
19、畦ヶ丸へのメジャーVルートへ合流。
解説 地図参照であるが、権現山と畦ヶ丸を繋ぐ1079mP経由の尾根は今や準登山道の感がある。
特に険しいコースを取らなければ危険な事もなし。久しぶりのパトロールである。
しかし、畦ヶ丸に 上がっていないのでチョンボに違いない。その埋め合わせといってはなんだが、
1079mPから北東に伸びた先にある(読み取り)1040mPの探索をした。
この尾根コースを権現山から1079mPに向かう時
左下の写真の様に仕事道がこちらに伸びていて迷う所だったのだ。
右下の写真は今回1040mPから逆コースで尾根コースに合流する手前。
 
20、一軒家避難小屋へのコースを右に分けると
直ぐにこの光景が目に入る。権現山だ。
 
21、サクサク・・と尾根コースをこなし、
左手から西沢を上がった登山道に合流。
 
22、権現山の頂上西側は急登である。
しかし、Vの危険地を思えばハイウェイだ。
 
23、ここもパトロール手薄な権現山頂上。
いつ来ても渋いピークだなぁ〜。
 
24、ナニコレ珍百景でしょうか?
ア○なテープが延々と数メートル毎に!
 
25、忘れていましたが、美尾根だったんですね〜!
こりゃ〜ツツジの頃また来るようです。
 
26、美尾根だぞ〜!
 
27、ここはアセビの花が満開〜。
 
28、尾根南側に崩壊面が出れば麓は近い。
 
29、植林地が出れば着いたも同然・・。

30、ほらね、着きました。
 
31、煙霧だとか・・。山でも景色に異常を感じていた。
あとがき  山猫さんと二人だけ・・と思っていたら、AYさんが先に行っているそうですから〜、と
聞かされてビックリするやら、うれしいやら・・。
以前AYさんとNO178で今日の尾根を部分的に歩き似たようなおバカをやったのでした。
本棚沢はイガイガさんご指導の下NO204で歩きましたが、その時本棚を巻く径路(踏跡?)に
大きな関心を持ったのが今回のそもそも・・であったのです。
私の記憶は実にいい加減なもの・・。高巻道は鼻歌モノだった・・と思っていたら、さに非ず!
お二人さまにも「よくこんなとこへ連れて来たナ」(とは言われないが)の顔色が感じられたのです。
内心「シマッタ、シマッタ!」と思いながら上がったのでした。秘境・湧水滝近辺の登りみたいな
ものでスラブの岩の露出が無いのが幸いなのです。しかしザレの急傾斜は気持ち良くありません。
NO165で1079mP北西の肩から下棚沢へ下降し、左岸尾根に上がった事がある。
今回はその逆ルートに近く、夢中で歩いたルートの検証もしてみたかったのでした。
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おまけのアルバム 
 
A 謎の極小生物?  春先になると必ずお目にかかるこの生物は何なんだろう。
ノミみたいにピンピン飛ぶのだ。 落ち葉のところにいて、白いモノによくたかる。
ある時はお弁当のふたにビッシリたかっていて、ギャー!でした。
パッパッと払えば何でもなく、特に害はないのですが・・。
(もしご存じの人あればご教示下さい))
これは地面に置いたAYさんのタオルにたかったもの。
 
B 本棚沢右岸尾根に上がり、今度は下棚沢へ
下降に入る地点の目印。ここ左へ(写真10) 
 
C 下棚沢上流部、滑滝の下に広がる穏やかな所。
ここの主だろう大木。代がわりして若木が主。