NO376 クマ沢ー椿丸ー法行沢 |
2012、12、23 5名でコラボ トップへ |
本日のスペシャル |
水路の巡視路が随所で崩落している・・。パトロールご苦労様です! |
クマ沢となってから最初に右岸に出合う沢の界尾根(写真中央)にクマ沢を 少し進んでから取り付いて登る。 |
法行沢を登山靴で下って行く悪い子?達。 |
浅瀬ー芦沢橋ー三保山荘ー巡視路ー山神沢・クマ沢出合ー 椿丸南尾根(西側)ー椿丸ー織戸峠ー法行沢ー浅瀬 |
2012年も後8日、ラス前の日曜日である。 新コラボ要請に応じて下さった方々、4名様との椿丸パトロールである。 (メンバー、YAMさん、E・Aさん、shiroさん、山猫さん) 浅瀬出発なんだが、何かつい最近来たことがあるな〜と思ったら先週だった! 先週は大又沢方面へとパトロールに入ったのだから、今週は世附川の方に 入らなければ片手落ち・・というものだ。丹沢パトロール隊としては 水の木幹線林道の崩落地とか、その他諸々確認すべき事が多くあるのだ・・。 世附川、悪沢、クマ沢と一部を見たが水流が砂礫を流し、随分と沢床が 下がったのを感じた。僅かに昔の流れが見えて来たのである。 皆さんに前案内の能書きで「今日のコースは大半良い子のコースでしょう・・」と 書いていたのだが、「これが良い子のコースかよ!」と思わせる場面が数ヶ所 あり、「汗」をかいたのであった。(ご無事で何より・・だった)(^^)v |
1、8:20浅瀬出発だが、ナニ?この天気! |
2、夕滝辺りの護岸工事は終了したがその先はまだだ。 |
3、芦沢橋先の大崩壊地も同じくだ。 |
4、アレッ吊り橋を渡っている人がいるぞ・・。 |
5、三保山荘を見学後、裏手の尾根に上がり・・。 |
6、植林地手前で右手に入る巡視路へ。 |
解説1 台風の爪痕は入口から徐々に修復されているが、その先は絶望的な光景が広がる。 我等が心配しても始まらぬ事なので、余計なことは考えないことにしよう・・。 崩壊地の通過はV慣れには何でもないが、そうでない人には恐い所である。 崩壊がむき出しなので落石がいつ起きるかも知れないのだ。 吊り橋は通過は出来たが、本来は通行禁止である。(渡った人、ダメですよ〜!) 三保山荘はまだ立っていた。看板もかかっていた。裏山への径路は消えそうである。 |
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7、水平に作られた径路もこの状態。 |
8、鉄骨の桟道も風前の灯。渡るのも恐いぞ! |
9、巡視路点検?が終了し山神沢出合に降りた。 |
10、トップ2枚目の尾根に取り付き登っている。 |
11、逆に下を見るとこの傾斜・・。 |
12、尾根先端のコブを巻いて鞍部へ。 |
13、植林無く気分の良い尾根だ。 |
14、高度も上がり展望が開けた。 |
15、東の方に連なる尾根は椿丸から浅瀬橋を 繋ぐ長い尾根である。 |
16、自然林の尾根に常緑のカシ、ミヤマシキミ、 ヒイラギなどがわりと多く茂っている。 |
解説2 巡視路と云っているのは東電の水路見回りの径路の事である。 一般には知られていない事だが、丹沢山中にトンネルを穿ち水路を巡らせて発電をしているのだ。 この巡視路は悪沢沿いに歩くのを避けて右岸を高巻いて進むのである。 昨年6月NO309 で悪沢を歩いたので参考に見て欲しい。 現在の山神沢出合と大分様子が違うのが分かるだろう。 隈(クマ)沢に少し進むと取水の堰があり(ここも壊れたまま)、更にもう少し上流に今日 取り付いた尾根先端がある。この尾根は未知尾根だ・・と始め思っていたのだが、 後になってNO97で下降した尾根であった。(今回取り付いた尾根先端辺りは恐くて 降りられなかったのでした。少し戻って左側の斜面でロープ使用で降りたのだった) 登る時は結構登れるもので、登ってしまったが危険含みではあった。 尾根に上がったらそこそこ登っていくので苦しいのだが、自然林尾根は極上であった。 行く手に植林が現れたので、ここは・・と思ったら今までほぼ平行して登って来ている 東側の尾根合流地点であった。この東側尾根はずっと植林のお付き合いで超渋いのだ! ここから椿丸頂上までは約150m位の登りがあり、なかなか苦しい・・。 左手の斜面は自然林で、沢の源頭部が穏やかに広がっており、そそられる・・。 |
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17、椿丸頂上でランチ。辺りはガスの中・・。 |
18、織戸峠に向かって下降。 |
19、一回うっかりが出て、バックーッ! |
20、そして織戸峠・・。 |
解説3 椿丸、織戸峠、法行沢、富士見峠はこの辺のポイントである。 西丹沢の辺境地にあるが故に常に人気(ひとけ)が無く、超自然に浸れるのだ。 我等にはこの地域が特に好きなのである。 今回はYAMさん、E・Aさんが初訪問なので特に織戸峠に立ち寄った。 いつもは織戸峠から旧歩道経由で法行沢へ下るのだが、今日は趣向を凝らし、 織戸峠から南に20mほど尾根を登り返しほぼ東に伸びる未知尾根を下降する事にした。 |
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21、未知尾根の探索は特に楽しい・・。 |
22、目に触れる景色すべてが新鮮である。 |
23、「ギョギョギョーッ!」熊ベッドなのだ! |
24、問題なく法行沢に下降出来たぞ・・。 |
25、法行歩道があるのだがV熱狂者の道だ。 |
26、滝場には巻道もあるのだが楽ではない。 |
←27、 そこは中法行橋であり、林道なのだが 歩道に倒木とヤブが進路を阻む! (E・Aさん画像より) |
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28、法行林道も例外ではなく、大荒れである。 |
29、崩落・・。 |
30、崩落・・。 |
31、浅瀬ゲートが見えてきた。無事の帰着である。 |
あとがき 今日の天気予報は疑う余地のない上天気なのであった。 しかし出発する時点から小雨状態・・。直ぐに止み、日が射して来るに違いない・・。 (日が射したのは14時位からであった)(泣) 年の瀬も押し詰まったこの時季にVを歩くのは如何なものかと思うのだが、 特選おバカな我等は誰はばかる事なく今日も行くのであった・・。 我等には大切な丹沢山中。何事もなければ特にパトロールも必要ないのだが、 大荒れの状況が随所にあるとなれば、見回りに行かねば気が済まない。 そんな事で今回のパトロールも重要なものであり、十分な成果を挙げたものと確信している。 普段人の往来が無い沢筋や尾根にはいろんな新発見もあるのだ。今回も変わった形になった 樹木のオブジェを見たし、熊ベッド、シカベッドも見た。 自分は後方だった為見損なったが、白いテンを前の人は見た。 圧巻は最後に来たのだが法行林道を戻っている時、右手の沢脇の笹ヤブからイノシシ君が 林道上に飛び出し、我等の7〜8m先を向こうへ駆けて行ったのでした。 (10m位走ってから左手の山側へ登って行った) そのイノシシ君、丸々と太り、全体的には明るい灰色だが表面近くの毛は黒くフサフサと していたのだった。 こんな真近での出会いは初めてであった。 当ルートは我等は何回も入山している領域である。 それでも、小さなミスをしてしまう位複雑な地形であり、誰もが容易に歩ける場所ではない。 それを了解してもらいたい。尾根先端の取り付きや、沢沿いの巻道なども一歩間違えば 取り返しがつかない事になるのであるから・・。 |
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