NO371 カヤノキ棚山稜 
 2012、11、25 AYさん、ardbegさん、山猫さんとコラボ 作成中 トップへ

 本日のスペシャル
 
そこの鞍部へ登った処がオガラ沢乗越かな。左へ直ぐそこに
オガラ沢ノ頭で右へ登れば鍋割山の西側少し下である。
 
ユーシン径路尾根コースを進み、ある地点から西へ進路を取って
下ると1020mピークのあるこの美尾根に至る。
 
鉄砲沢と無名沢の界尾根に921mピークがあり、V探検家をシビレさせる
この難所の通過があるのだ。M-Kは良い子故ここには今まで近寄らなかった。
今日は悪い子が揃い、逃げる訳にはいかない・・。かくして挑戦となったのです。
(この部分大いに脚色あり、M-Kは都合の悪い真実を隠すのが得意だ!)
 
 晩秋というか、初冬と云うべきか・・、11月25日は三連休の最後の
日曜日である。お天気は申し分ない上天気、行楽地には人々が繰り出す。
何も考えずに丹沢へ出かけたら(対象は今や全域であろう)どうなるか・・。
結果は語るに及ばない。(帰路に地獄の大渋滞にはまるのだ)
このところご無沙汰しているカヤノキ棚山稜北面。
オガラ沢、鉄砲沢、カヤノキ棚沢、無名沢、オツボ沢。
そして各界尾根・・。M-Kは未踏の尾根が少なからずある。

寄大橋を本日の出発点にした。ここであれば山を降りた地点が渋沢であるので渋滞も
少しの辛抱で済む。寄大橋の出発は8:10である。
 
1、何度も訪問しUPしている処なので序盤は
省略し、ここは地獄ザレをバックに紅葉である。
 
2、ツルハシ尾根(仮)にハイウェイが出来たと
聞いた。M-Kも当然踏破せずにはいられない。
 
3、「オホッ!」、ラクチンラクチン・・。
最後まであるのではなく、中間位までだった。
 
4、3から中間にある弛みを過ぎ、1108mに
近づいた所で例の病気が・・、ムラムラッと。
解説1、ツルハシ尾根(仮)に今はツルハシが見当たらない。
ハイウェイはまっことラクチンで良いものであったが、尾根中間位にある平坦部で終わった。
後半の尾根登りが終わりに近づく頃、右手の植林を見ると「フフッ・・、行かれるぞ」の
トラバ病の発作が起きる。ここを右手に進めば鍋割峠に向かうのは分かっているのだから・・。
植林地に踏み込んで間もなく「径路があります」の声。なんと旧径路があったのです。
4の写真は径路に乗り、進んで植林地を抜け自然林の中、石積みまであったのです。 
 
5、4の場面から獣道に乗って斜上して行き・・。
 
6、寄コシバ沢から上がって来た登山道に
合流。ここは草原状展望台のところ。
 
7、直ぐ上に鍋割峠。
 
8、今日は向こうの乗越に向かってAYさん
お勧めの沢ルート。
解説2、鍋割峠から向こうのオガラ沢乗越までの旧径路が崩壊して通過不能なのは
周知の事である。我等はそれを承知で新ルートを開拓し自分の為に利用しようというのだ。
乗越の直ぐわきに往来を阻むザレがある。危険を犯してトラバース敢行の猛者さんも
いるらしいが、M-Kはやらない。上から巻いたり、下から巻いたりしていたのだ。
同じ事を考えている人もいるもので、トラバースが危険なら、ロープでザレに降り、
対岸に渡ってまたロープで上がればいいではいいではないか・・、とロープを付けてくれた人が
いるのだ。AYさんからその話を聞き、M-Kとしては当然検証しなければならない・・。 
 
9、8は鍋割峠から北方向に向かって下り
始めたところ。下りたザレ沢を更に下る。
 
10、9の先から今度はこちらのザレ沢を登り
返す。(ご苦労さまです!)
 
11、旧径路横断地点に至った。右手にも
しっかりしたロープが下がっている。ここ左へ。
 
12、トップの写真でロープにすがって登り
ここオガラ沢乗越に立つ。
 
13、これがオガラ沢ノ頭で、旧径路「ユーシン
歩道」の尾根コースと沢コースの分岐だ。
 
14、尾根コースのある地点から地形図に
ある1020mピークの尾根を目指す。
 
15、ヤセ尾根にわくわく・ドキドキ・・もある。
 
16、以前一度登りに使ったが記憶なし。
 
17、山が見えるがあれはどこの山かな?
 
18、ヤセ尾根部が終わり極楽の秘境地帯へ。
 
19、この穏やかな「ブナ林の丘」みたいな処が人の通わぬ山中にあるのだ・・。
1020mピークの尾根である。前後の険しさを越えて入るこの別世界・・、
Vルート探検家のもっとも喜ぶ瞬間ではなかろうか・・。(^^)v
 
20、あれこそ見紛うことなく蛭ヶ岳だ。
 
21、オガラ沢出合へ向かって下降して行く。
 
22、こんな部分もある。
 
23、尾根先端に到達した。
 
24、オガラ沢の河原に出て来た。お久しぶり・・。

25、林道から見る、オガラ沢。 
 
26、崩壊している・・。
 
27、酷い崩壊でこの林道の再生は無いだろう。
 
28、「お客さ〜ん、どこ行くんですか〜!」
 
29、尾根に上がりヤレヤレ・・っと。
解説3、27からユーシンへ向かい林道を歩いて行く。
熊木沢出合の橋、登る梯子を見送る。次は熊木のダムである。
コバルトブルーは健在だった。素掘りのトンネルも・・。
これからの予定はオツボ沢と尾根や、雨山峠か・・と悩むところであったが、
鉄砲沢を過ぎた時点では13時である。AYさんに「雨山峠回りにして下さい・・」と
懇願していたM-Kであったのだが、歩きながら左手の尾根を見ていたら
何とも優美な尾根がワレを呼んでいるではないか・・。
「AYさん、あの尾根は如何なもんでしょう・・」
「これが課題の921mのキレットへ行く尾根ですよ、やりますか!?・・」
「ヒイーッ!、そうですか!・・、お・お願いします!」
今日はM-K装備、ヘルメット、バイル、ロープと三種の神器は揃っているのだ!
今日のこの絶好の機会を逃したら次はいつになるか分からない・・。 
 
30、M-K未踏の尾根であり、ワクワク・・。
 
31、アセビジャングルが行くてを阻む。
 
32、尾根も進み、遂にキレット先端に。
左手苔岩の先は10mの崖・・。
 
33、32から僅かに戻りこれを降りる。
(AYさんロープ出す前に降りて行ってしまった!)
 
34、921mのキレット通過が終われば何でもない。
 
35、慣れた道を戻り尾根上の登山道合流。
 
36、35からいつもの獣道尾根を下り、登山道へ。
そこはツルハシ尾根であり、円は閉じられた。
 
37、「天恵の森」看板が立つ林道終点。
時既に16時40分。車へ後10分だ・・。
あとがき
カヤノキ棚山稜北面・・。急峻な沢と尾根に囲まれた領域である。
特徴は白ザレ、ブナ林、アセビのヤセ尾根であろう。
この領域にも昔の山人が往来したであろう旧径路が存在している。
多くは使用に耐えないものではあるが、場所によってはハッキリしていて辿る時もある。
ところでオガラ沢ノ頭、オガラ沢乗越・・の名称と場所が良く分からないのだ。
ここに限らず、他にもいくらでもあることで気にしないでもらいたい。
この山行も熱狂者の行いであり、まともな人はやるべきでない。
熊の棲息域でもあり、その点でも危険地域である。
危険の伴う山行は特にだが、詳細を述べる訳にはいかない。
敢えてそうしてありますので、どうかご理解ください。
AYさん、ardbegさん、山猫さん、危険地域のご指導、誠にありがとうございました。 
「921mキレット征服!」正直うれしいのでございます。
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