NO353 雷木沢(らいきさわ)ー水晶沢ノ頭ー雷木沢左岸尾根 
2012、7、22 AYさん、イガイガさんとコラボ  トップ

本日のスペシャル 
 
雷木沢の顔であるF1。良い子は滝登りはしないよ〜・・。(登れないだけ〜)
 
F1に似ているが違う。これぞ雷木沢の看板ジャマイカ!
 
良い光景を台無しにしているのではないかと心配なんだが・・。(^^);
(イガイガさん画像より)
 ロガーの軌跡だが信頼度に欠ける。
 
 いつもの事ではあるが雷木沢を滝登りしながらM-Kが先導して遡行したのではない。
M-Kはイガイガさん、AYさんの後につき、お助け紐をもらいながら
かろうじて遡行が出来ただけなのだ。(^^);
山行を一つやると、やっている近辺の所が嫌でも目につき、次第に気になる。
今回もそんな感じのところもあり、前回やっつけたナメタナ沢とその帰路に
取った雷木沢右岸尾根・・。(実は左岸尾根を下る気でいたのに何故か
右岸尾根だったのだ。こういう事は我等は自分を許せない!)
そして下り着いたのは雷木沢に少し入った部分である。
F1の見事さ、連瀑の迫力、恐怖の高巻・・。M-Kが単独行動の頃、
震えながらF3の下までたどり着き、また戻ったのでした。
以前にイガイガさん、AYさんは当然雷木沢を陥れているのは当然だ。
M-Kの涙ながらの懇願に「しかたね〜な」とお付き合い下さったのです。

 
1、用木沢出合が満車状態!
あそこに○エロー車でナイカイ!(^^)v

(後で分かったのだがその向こうには
キリヤマ隊車もあったのです!)

2、先週降りてきた処を(左斜面)見ながら今日は
雷木沢へと入っていく。(イさん画像より) 
 
3、雷木沢入口にあるナメ美滝。(イさん画像より)
 
4、F1の高巻に入る。
解説1 雷木沢は沢登りの対象として有名な沢ではない。しかしアプローチの良さ、見ごたえのある大滝を有し、
危険ではない巻道も備えていることから、沢歩きをする人達には人気があるのではなかろうか。
モロクボ沢の支流にあたるこの沢は「丹沢の谷110ルート」にも載っていないのだ。
モロクボ沢本流が代表して登られているのだろう。我等地元の探検家はそうはいかない。
隅々まで探索してこそ「オラが庭」と言えるのである。(M-Kの永遠の課題である・・) 
F1,F2,F3と連瀑の形でありF1下から右岸の巻道を登るとF3の下に降り立つ。
巻道は急斜面を立木や木の根頼りに踏跡を追って進むが、慎重にやれば問題はない。
 
5、F3左側水流沿いに上った人がいるのを
知っているがM-Kにはとても無理。
 
6、ここはF3を正面に見てAYさんは左から巻き、
イガイガさんは中央壁の右側を登り、M-Kは右端と
3人別ルートで登ったのでした。
(それぞれが勝手気ままなのだ)

7、モシモシ・・、ナニヤッテンデスカ!
(ほっといて下さい、清掃作業ですネン)(イさん画像)
 
8、滝上は岩盤の沢となり・・。
 
9、トップ写真の再掲ではあるが雷木沢の大滝だ。
 
10、右岸からの巻きに入る。
特に道がある訳ではない。僅かな踏跡が
感じられるだけである。

こことてドジして転がったら助からないだろう。
解説2 沢登り対象は普通には滝登りだと思う。 M-Kは滝登りは恐いので大半の滝は巻き登る。
いかに安全に滝場をクリヤーしながら遡行するかがM-Kには重要な問題なのだ。
9で滝を見て10で巻きに取り付き、11で滝を横に見ながら必死に登り、12は落ち口の上へと
向かっているところなのだ。この滝を巻くケースは最もよくあるケースであって通常はこのパターンが多い。  
  ← A、イガイガさん画像より。
急斜面がお分かりいただけると思う。

こういう場面でドライバーやバイルなどが役に立つ。
また、落石に注意が必要でヘルメットも
必須のアイテムであろう。

三点支持は身体に浸み込ませての原則である。
枯れ立木、枯れ根、浮き石に注意し
確認しながら支点にするのは当然だ。

沢が終わり詰めの登りもガレ、窪、小尾根と
形態はいろいろだが大半は急な登りなので
命がけの登りであるのには相違ない。
 
11、滝を横に見て・・。
 
12、更に落ち口の上へ。
 
13、滝上流に降り立つ。右手先に落ち口だ。
 
14、穏やかとなった沢を進むと二俣に当る。(右俣へ)
 
15、沢光景。
 
16、地層に見る大地の神秘。
 
17、良い沢光景である。
 
18、又もスラブの滝。
解説3 沢遡行は言うまでもなく、水と戯れながら沢を登っていくのだ。
真夏の丹沢は暑い。尾根歩きをすると良く分かるのだが大汗をかき、水をガブ飲みだ。
そしてへばる! 俺ってこんなにダメなのか〜と情けなくなるようだ・・。
しかし沢登りをしてみると・・・・。 ヒョーッ!涼しいジャン! 
そりゃ〜そうだ。足元は岩盤であり、清流が流れ、滝が飛沫を飛ばし、蒼い水の釜がある。
深い渓谷の中に陽光は差し込まず、谷間を覆う木々が更に日蔭を提供してくれるのだ。
ゴルジュ帯の釜は深い! ドボ〜ンと飛び込んでも足がつくものではない。
水大好き人間の出番である。 着衣は完璧に水泳着そのものであり、速乾性である。
「ソ〜レ、ドボ〜ン!」 至福の一時であるのだ・・。(^^)v  (今回は寒くて出来ず!) 
 
19、沢グルミだろうか900m位の標高なのに
まだあった!
 
20、沢光景。(下流方向)

21、まだ滝があったぞ! 
 
22、水は涸れた。
いよいよ源流地帯となり沢の詰めである。

23、源頭部は谷が入り組み複雑だ。 
 
24、地形を読み登る。
 
25、地形図広げコンパスを当てる。

26、見た目に分からぬもモガキの急登なのだ。 
 
27、最後の急登。ここは激藪コギ、ツルやブッシュ
や脆い岩などの場面がないから救われる。
 
28、遂にシカ柵の立つ稜線に。
先週右から左へここを歩いたのだ。
 
29、水晶沢ノ頭。この場面はよくガスる。

30、今日こそ間違えないゾ・・、と尾根を選定。 
解説4 雷木沢左岸尾根の下降。 ここは地図読み教室によさげな尾根である。
途中の一ヶ所に至ってはY字状をまず誰しも右手の尾根へと進み・・、んん?おかしいかも!で
左手の尾根を見て、「おお、あれだ・・」で皆がトラバースする。
従ってはっきりそのように踏跡がついている。
 32の写真。これは柵に当ってから左手に進んでから撮ったので「右手に柵」になっている。
この先急傾斜を柵に掴まりながら下るイヤラシイところなのだ。
柵から離れてザレ斜面の中へ進み、折り返して又柵に沿って下るイヤラシイ下り・・。
 
31、Y字状尾根分岐が数回あり、
地形図参照は必至である。
 
32、尾根最後の方に来て左側にシカ柵出現。
ここで右は×。柵の左側(北側)へ進む。
 
33、植林地に入ったらハイウェイが・・。
 
34、車に到着。「ん?メモがあるぞ・・」
バイクの先にあるのはキリヤマ隊車両でした!
あとがき
かくして雷木沢への挑戦は大成功の内に終了したのでありました。
これも一重にAYさん、イガイガさんのご先導の賜物なのであります。誠にありがとうございました。
車に戻ったらワイパーにメモ2通あり! shiroさんとキリヤマ隊長からであった。
shiroさん、滑棚沢。キリヤマさんは水晶沢であったという・・。
いやはやこれは楽しいニアミスである。そういえば以前モロクボ沢の中でYAMさんとモトさん(故人)に
遭遇し楽しく会話をしたのを思い出す。 
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