NO348 さかせ歩道ー地蔵平ー富士見歩道 |
2012、06、10 イガイガさん、KAZさんとコラボ トップへ |
当HP「俺の山紀行」はそもそも「悪い子」のHPである。(良い子の正しい道を歩いて いないから) 今回の記述の内容はいつもに増してよろしくないのだ。 (な〜んでか?・・。メンバーによるものであろうか・・)(^^); いずれにしても当記述のコピー等は熱狂者でなければするべきでない・・。 |
本日のスペシャル |
↑二本杉峠から今は廃道扱いの「さかせ歩道」は丹沢古道マニアにはメインルートであろう。 M-Kはひたすら後につき、なんとか踏破出来たのです。 |
↑「富士見歩道」は上記より更にマニアックな古道であろう。 M-Kはひたすら心中で念仏を唱えながら通過したのでした。(ウソ!) |
今を遡ることウン十年前・・。西丹沢の奥地には人々の住む集落があり、 森林軌道が走り、学校(分校)が立ち、賑やかかりしそんな時代があったのだという。 当然生活道路としての山道が縦横に走っていて当然である。 世の中には「今は使われていない古道」の探索に喜びを感じるらしい人達がおられる。 M-Kは半ば興味津々であっても、それらのステージを訪問すれば分かることだが、 命を危険に晒す状態になるのだ。クワバラクワバラ・・、近づかぬが身の為である。 しかし理想と現実は違うし、ご本人の口と行いは裏腹である。(罰!) 本人はリハビリが遂に完了し、晴れて卒業証書?をいただいたばかりなのに・・。 ああ、嘆かわしきこの行い・・、不治の病がなせる行いなのであろうか。 |
1、上ノ原の大室生神社にP。出発だ。(7:50) |
2、良い子の道で二本杉峠。 |
3、悪い相談をしているのではなかろうか。 |
4、ちょっと振り返り見た古道である。 |
5、危険な状態のようだ。果して・・。 |
6、メンバーさまに「不可能」はないらしい。 |
7、沢を渡る部分はどうしても崩壊するようだ。 |
8、幅広で立派な石積の経路。 |
9、KAZさんは地蔵さまへは初見参らしい。(11:00) |
10、シキリ沢の右岸を進む。 |
解説1 イガイガさんにKAZさんと来れば、そもそも只で済む訳がない。 M-Kは恐怖の心を内に隠し、平静を装いながらついていくのでした。 さかせ歩道は中川と地蔵平を結んだ重要な生活道路であったという。 地図でその位置関係を見れば一目瞭然で、実に合理的なところにその経路は設置されている。 我等丹沢Vルート探検隊としても地蔵平を中心にした地域は探索に重要なところである。 車は浅瀬より中へは入れない。中川からこの二本杉峠越え、大滝橋からの大滝峠越えと 地蔵平への往還はいつも苦労するところなのだ。 さかせ歩道を今までは敬遠していたのだが、パトロールに行くぞ・・の声がかりあり。 M-Kはよろこんでひょこひょこ後についたのでした。 |
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11、人間バシリスク!シキリ沢の渡渉である。 |
12、明らかな歩道(経路)の跡。 |
13、驚く広さの平坦地・・。(シキリ沢右岸) |
14、いずこも同じ、荒れた様相である。 |
解説2 今回の富士見歩道探索は課題の第二弾であるのだ。当然であるがM-Kは付録である。 古道、廃道マニアとして誰しも認めるイガイガさんとKAZさん。富士見歩道そのものを普通の人は知る筈もない。 また地形図参照であるが、共に西丹沢の奥地にある集落であった地蔵平と水の木。 これを繋ぐラインは折戸峠〜富士見峠が合理的である。 当然の事だが、現代のように車が通れる林道を奥へ奥へと開通させた時代以前の話である。 富士見峠は我等にとっても重要なポイントの一つであり、周辺をくまなく探索することは課題だ。 イガイガさんは勿論同じ考え方の方であり、検証では他の追随を許さない。 M-Kは承知していながらも富士見歩道&富士見沢は近寄らずが身のため・・とシカトこいていた。 |
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15、14を進むと前方に堰堤出現。右岸の巻きに 入ると経路である。富士見歩道であろうか! |
16、経路崩壊。岩露出・・。転落は許されない。 |
17、そしてまたこんな立派な経路。 |
18、かなりの降雨でカッパ着用。ところがKAZさん、 危険地なのに傘さしてのヒョイヒョイ・・と。(驚) |
解説3 富士見峠と地蔵平を繋ぐ二本のルートがあり、地蔵平からシキリ沢に沿って上がり、途中で分岐する 富士見沢の右岸へ上がって滝場を巻いた後、富士見沢を遡って富士見峠に出る沢ルート。 それと富士見峠の南のピーク936mと878mの地蔵平方向を繋ぐ大きな尾根。 (この尾根の南側少し下部に富士見峠林道が伸びていて、途中で途切れている) この尾根を絡んで地蔵平、または玄橋方向と繋いでいるのが尾根ルート。 M-Kは尾根ルートを登りに一回、下りに一回と2回(部分的)通過はしているが探索にはほど遠く、必死に通過したに 過ぎない。人の記述を見ても恐いからシカトこいていた沢ルートと尾根の南下を行く林道終点やその先の状況。 これをいっぺんに探索出来たのだから素晴らしい・・! 大戦果である。(苦難の通過は戦い同然) ここでは紹介しないが昔の林班図(山中を区分したのを記した専門的な地図)にかっての経路(歩道)なども 記入されていて、さかせ歩道、富士見歩道もしっかりとその記入があるのだ。(イガイガさんは所有) |
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19、滝場を巻き終わった歩道は沢に降りた。 |
20、なんとこんな場所に鋼鉄製のでかい堰堤。 |
21、そして遂にそこは富士見峠。(13:25) |
22、お二人さまありがとうございます。 念願だった沢ルート、検証、踏破できました。 |
23、22の後936mの北を巻く巻道ルートを進み 尾根上へと合流。ここまでに危険地はない。 |
24、878mPを過ぎ右手(南側)下を注目していると 富士見峠林道が見えた。喜んで下降する。 |
25、林道終点である。ここも来てみたかった処だ。 |
26、東に目を転ずれば茅ノ丸と権現山。 そこにいるのはナンダ! (ゲッ、ジジイだった) |
この辺イガイガさん画像より 林道終点から、なんと幅広経路が続き・・。 |
尾根と合流しネット柵(今は新設のネットの柵は見ないが 以前は西丹沢のあちこちにあり、シカが絡まっていたりウサギが 絡まったりしていた。中央の白いVは頭骸骨つきのシカ角)沿いに 歩いているところ。 |
解説4 普通Vルート探検家が地蔵平から富士見峠を目指すとき、大震災慰霊碑辺りで渡渉しシキリ沢右岸の 尾根末端に取り付き登る。経路跡あり。(以前初回ではM-Kもそのルートをとった) 登る植林の尾根にはジグザグに経路があり、当時集落で使われていたらしいテレビのアンテナがあったりした。 経路は途中で南の方へ尾根を巻いていってしまうので、M-Kは経路を捨て尾根通しに上がった。 イガイガさんも同様に感じられたのだという。今回は逆に尾根上から古地図に記入がある富士見歩道を 検証したい・・と仰るのだ。M-Kは玄橋方向に伸びる尾根を検証したくてたまらない・・。 25の写真が富士見峠林道の終点である。この先がどうなっていくのか・・、それが興味津々の事だったのです。 イガイガさん持参の古林班図には尾根の南側へ下って、後にジグザグに地蔵平方向に進んでいる。 25の先で左手の尾根と合流となり、ネットの柵と一緒に進むことになる。 部分的には2回目の訪問の時と同じところを歩いている。 違うのはこれからで普通には左手のネット柵の大穴をくぐり、地蔵平方向への尾根へ進む。 今回の我等は大穴から逆に南側のカヤトの斜面へと降りていく。 まだ幼木の檜の植林地である。踏跡もなく手さぐり状態で下るとネット柵にまた当った。 そして尾根の形に乗った。そこが27、28の写真である。 |
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27、大穴抜けて尾根を下る。 28は逆に振り返り見たところ。 |
28、左手上から降りて来て、ネットのこちら側に入った。 |
以前の山行NO260とNO45です。878mから東へ進んだ所。45で上がった時はネットも カヤト原もしっかりしていた。その頃まさかカヤトの中へ入り込み南へ進み小抜沢の左岸尾根を 下るなんて予想もしなかった・・。 |
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29、紛れもなく経路があるのだ。 |
30、数回折り返して下り、最後に地蔵平方向へ 向かったのだが何故か経路を失った。 |
31、30から南方向へトラバースし、小抜沢出合へ 下りる尾根に乗る。 |
32、小抜沢に当り少し左岸を進むが経路の形。 |
33、大又沢を渡渉した。(15:00) |
34、33から林道に上がり、振り返り見る。 |
解説5 28でネットの大穴を抜けて尾根に乗った。これをそのまま下れば小抜沢左岸尾根となって 大又沢出合に出るだろうが、今回は拘りの旧歩道探索なのでそうはしない。 植林地の中にはっきりと経路はあり、折り返しながら続いている。 しかし、最後には「あれ?なんで?・・」というほどに道は消えてしまった。 地蔵平方向へ経路を追うのを止め、小抜沢出合への尾根へと戻る・・。 後は問題なく尾根を下って出合に降りた。 |
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35、千鳥橋の袂、大杉歩道の入口に至った。 |
36、二本杉峠への最後の登り・・。辛い! |
37、神社上の河原に着く。MーKは汗流しタイム。 |
38、いやはや・・、イガイガさん、KAZさん、 ありがとうございました。(17:00) |
KAZさんにいただいた軌跡である。 ルートを参考までに掲げるものであるが飽くまでも 熱狂者の範疇であるので承知してもらいたい。 |
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あとがき M-Kの「俺の山紀行」は只の丹沢山遊びに過ぎない。 欲張りだから人よりも多く広範囲にイロエロ楽しみたい・・と願っているのは間違いない。 今回のコースは探索したいと願う最たるものであった。 しかし崩壊地が何ヶ所もあり、単独ではもちろんやれる訳もなく、温めてあったものでした。 イガイガさんは心憎いほどに人の心理をご存じだ! かくして念願だった3コースをいっぺんにやっつけることが出来ました。 改めてイガイガさんに感謝するのです。 勿論、KAZさんは「なんでもまかしてちょ」のお方であり、任せて安心の山行でありました。 お二人さま、ありがとうございました。またよろしくお願いいたします。 メンバーさんのブログをご紹介させていただきます。 イガイガさん「イガイガの丹沢放浪記」 KAZさん「丹沢の山歩き」 |
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