NO344 沖ノ源次郎左岸尾根ー大丸 
 2012、05、05 fu-ohさん、YAMさん、ミックスナッツさんとコラボ トップ

 本日のスペシャル
 
この大滝が何処なのであるか? 知る人ぞ知る・・、であろう。(M-Kは無論初めて見た!)
 
沖ノ源次郎左岸尾根である。人知れない尾根に咲くミツバツツジは格別に美しい。
 
大丸のピーク奥に分け入り進むと、この尾根先端に出る。下に見える河原は箒杉沢だ。
 
ルートの概略であるが人にお勧め出来るものでは無い。
 2012年、卯の花、山吹の咲く巷はGWの後半に突入している。本日は雲一つない上天気だ。
三日前、fu-ohさんから「空いたぞ、源次郎尾根を頼む」のメールあり。よし、行くぞ・・とプランを作成。
メンバー4人が決まったところで、YAMさんから「天神尾根より、沖源左岸の方が・・」の申し出あり。
M-Kはあんな処は登れない・・と思っていたのに、YAMさんは既に踏破されていたのだ。
素晴らしい発案にM-K歓喜し、登路・沖源左岸、ランチ・大丸ブナ林、下降路・源次郎尾根を決めた。。
ミックスナッツさんはこの辺りの沢については「自分の庭」状態。
我らは解説をいただきながら光景を楽しむことが出来たのです。
M-Kの「ドジの結末」の顛末はほぼ完治である。(これだけ山へ行っているのに当然だ!)
fu-ohさんはそれを祝し「祝・完治の宴」を目論んで下さったのです。
 
1、戸沢出合のP。(8:20)

2、源次郎沢近道、書策新道の道標。 
 
3、源次郎尾根の取りつき部分。(今日は下降でここに来る)
 
4、書策新道の崩落地点。
 
5、本谷F5の上で書策新道と別れ本谷を上がる。

6、沖・源を越して左岸に取りつく。 
 
7、以前K先生ご指導で登らせて貰った涸棚を見る。
 
8、手も動員するような急傾斜もある。
 
9、落ち葉、泥、小石だから登れるのだ。

10、尾根に乗って一瞬平らに進むアセビ尾根。 
 
11、ミツバツツジが美しい。
 
12、海が望めている。すぐそこは源次郎尾根。
 
13、こりゃ珍しい、ワチガイソウのようだ。

14、大倉尾根が間近になった。 
 
15、出たぞ、人間界!(11:35)
 
16、我らもほんの少し仲間に入る。
 
17、植生保護柵の内と外の違い・・。
 
18、大丸の北側斜面へ回り込みながら進む。

19、ここは登山者が一切来ない。 大丸のピークから西、北と伸びる頂稜でありこの美景なのだ。 
 
20、fu-ohさんがご馳走を振舞って下さった。(12:20)

21、ランチ場所の背後には塔ノ岳〜丹沢山。 
 
22、大丸〜大倉尾根間から見た花立。
 
23、可愛いシロガネソウ。
 
24、花立上の好展望のところ。
ここ一時我慢の子で下り、その先で
悪い子用ケモノ道へ進入していくのだ。
 
25、人間界に早々にお別れし、ここは源次郎沢を
詰め上がった処にある露岩である。源次郎尾根の
下降ではここで左手斜めに入る。経路明瞭。
 
26、ここ経路、明瞭。
余計な事だが迷う人がない事を願って書いてみた。
 
26の後、下って行くと傾斜のある草原状に出る。
草原は直ぐに崩れた土ザレの面が中央に出てくる。
ルートを土ザレの右手に沿って始めは下り(15m位か)次に土ザレを
左手に渡る。渡ってヘリをわずかに下り、再度左手のフミアトに乗る。
灌木と枯れ笹の中わずかなフミアトに沿うと前方が開けて明るい
草原に出ていく。これが「上の草原」と呼ばれているところ。
27の写真である。
中央の立木下で展望を楽しんだら、下方や右手に進むのは×。
戻って左手の灌木の中のフミアトに沿う。
直線的に下ると「下の草原」に出て行きそのまま下って植林地へ。
植林地に入ってもフミアトは続くが前方から目を逸らしてはいけない。
植林の中央が明るくなり空間が見え、尾根が分割する形になる。
左手の尾根側に岩が何個か露出していて、こちらに進むのだ。
(草原から植林地に入った時、植林地を右手側に進まないこと。前述の
分岐を左手側へ見逃すと間違いなく源次郎沢へと導かれ超危険である)
岩露出の所を通過すれば後は一本道。(間伐後の整理が今一で
歩きにくいが、前々としっかり見て下ればいつしか書策新道に合流する)
 
27、ここは丹沢Vルートに於ける一つの「名場面」ではなかろうか。 
 
28、27から左手のフミアトへ戻る。

29、フミアトの所はザレが落ちていく上で良展望。 
 
30、灌木が生えているが又草原状に出る。

31、下る尾根光景の一部。 
 
32、15時35分帰着しました。
 
実害をもたらした悪い奴。
あとがき
GW中の最良のお天気ではなかろうか。我らは幸運であった。
戸沢の出合まで車が難なく入り、PもバッチリOKと間に合った。
このところの雨で本流の流れも多かった。書策新道の崩壊箇所も無事に通過できた。
本谷沿い上がって沖・源下を通過して左手の尾根に取りついた。
YAMさん発案の沖・源左岸尾根は地形図見ても緩やかなとこなど一つも予想出来ない。
しかし登ってみるとチャンと緩急があり、平坦地もあるから驚く。
沖ノ源次郎、涸棚はクライマーの練習場に適すと聞く。
かってM-Kは息子と共にK氏(クライマー)の指導を受けながら、本谷とここをマスターしたのでした。
ミックスナッツさんは沢屋さんでは無い筈なのに、この辺りの沢は皆陥れておられるようだ。
本谷の上流域を右手に見ながらの解説はありがたいものであった。
fu-ohさんの馬力は侮れない。歴史ある首都圏の山岳部の重鎮さまは流石である。
重量あるザックをものともせず(道などない)急傾斜を上がられるのだから山猛者である。
人気のない超自然を登るのは、我らには無上の喜びである。
何か所も素晴らしい光景を目に出来た。ミツバツツジも綺麗であった。
人間界に合流して我に戻り、何か後ろめたさを感じてしまった。
よいこは決められた道以外は歩いてはいけないのだ・・。
大丸のわきを通過する登山道は誰しも往来するところだ。
M-Kもよいこ時代は当然脇道には目もくれず、大丸にわずかに進入したことがあるだけだった。
秘かに大丸の下を北側から回り込み上がって行った。
そこはトリカブトやバイケイソウが芽吹き、シロガネソウが咲き乱れている世界であった。
目論んだ大丸のブナ林は素晴らしい・・の一言に尽きるのであった。
その素晴らしいロケーションの中、fu-ohさんが企画してくださった「祝・完治の宴」である。
(勝手に少数にて申し訳ありません。本当に多忙なfu-ohさんの身体が空いた一瞬なのです)
大丸の頂稜は幅広くブナの大木が疎らに立ち、視界を遮る灌木もなく、西側、北側の展望は
最高である。眼下に鍋割沢、箒杉沢を見下ろし、同角山稜から塔ノ岳までグルッと見えるのだ。
下山は源次郎沢左岸尾根に当る俗に源次郎尾根である。
近年は極マイナーから、メジャーに近いマイナールートになったようだ。
かって進路を惑わせた激笹やブッシュはなくフミアトも明瞭になった。
しかし、悪条件が重なった時など進路を誤ったら絶望の淵に立つ事を覚悟しなくてはならない。
基本的にはV慣れしていない人は×。 地形図、コンパスってそれ何?の人には無縁である。
Vをやっている人でも間違った方向へ下降し、もがいて脱出した人が何人もいるのだから。
下山の途中で遭遇したお方がいて一っ話。M-Kをご存じのようであった。
林道を戻っていたら車の下でガツガツン! なんとスペアタイヤの落下事件であった。
皆さんの協力を得て、なんとか走行出来た。 (感謝)
戻る途中の寒川神社。広い駐車場で外してあるスペアータイヤをしっかり格納しようと入った。
車を降り、歩き始めた左足の一歩目・・。(踵バンド付)サンダルの踵下・・。
グニュッ! 直感、ヤツだ! と思ったその通り。
なんと丸々太って大きい事。 ・・ファイターで死刑となり、あの世へ送ったのは当然です。
足をなでても血の出ているところは無く、痒いところもなく、あれ〜誰のを吸って来たんだろう?なんて思っていました。
風呂に入っても全く気付かづ、出てPCに向かっているときに左足外側くるぶしの下に微かな痒み・・・・。
私のミステリーは終わったのでした。 ガクッ、ショボン・・。 本年の初実害でありました。
林道でのアクシデントの際、サンダルで歩きまわった時と思います。
トップへ