NO206 大タル丸ー女郎小屋ノ頭
 2009、08、23 4名さんとコラボ  トップ

 今日のスペシャル
 
 ↑オオタギリの通過は必死である。
 
 ↑女郎小屋ノ頭から南西尾根の下りに入る。
 
 ↑P836mに至る尾根に美尾根「白ザレの回廊」(仮)がある。

 
 

 8月も残り9日。足早に夏が過ぎ去って行く気がして心も焦る。
このところ沢遊びに現を抜かしている感じである。
しっかりとV尾根登りもやっておかねば軟弱というものだ・・。
さりとて丹沢の高いピークにまともに登ろうなんて考える訳がない。
KAZESAYAGEに上級者向けコースとしての大タル丸がある。
メンバーに相談しOさん(コース検証)のお供として参列したのです。
このコースは丹沢に数あるVルートのうち、危険度はトップクラスでは無かろうか・・。
垂直に近いような10m位の岩壁状をダブルのトラロープ(コブあり)に掴まり、
ゴボウで(ロープを手で握っただけ)下りるのだ・・。
(正式な事は知らないが、アルパインの世界では決してしないであろうゴボウである。
正しくはロープを垂らし、ハーネス、エイト環を着用し着実、安全に下降する・・。
それが理想の事ではあるのだが・・)
Vルート、ヤブ尾根、沢遊びの輩は自由奔放が基本である。
無手勝流?を各自編み出し山野を駆け巡るのである。(M−Kはペラだけ!)
勇んで真夏の尾根登りに挑戦したのだが・・、M−Kはいつものヘロヘロ、
AYさんが飲み過ぎで?ヘロヘロ・・。二人でへたばりながらついていく。
(今日はM−Kに仲間が出来て嬉しかった!)(^^)v
オオタギリの通過は何回やっても必死のものである。
何とか今回も無事に通過出来たがM−Kにはそろそろ止めた方が良いかも知れない。

 1↓ゲート前。8:10になる・・出発だ。  2↓立間大橋を渡って直ぐに河原に下る。小川谷の渡渉は
厄介だ。靴を脱ぐのが一番安全。
   
 3↓尾根取り付きにあるこの看板を見て登る。  4↓3から急な踏跡を上がって良い尾根になる。
   
 5↓敷地山への登りは植生保護柵が作られ、作業道も
出来、楽になったが風情が無くなった・・。
 6↓今日は左へトラバースしていく作業道に入らず
前に通った敷地山への直登に挑む。
   
 7↓頂上だ。○の中に杭と石柱。左に折れて進む。  8↓芋ノ沢ノ頭に向かって尾根漫歩の始まりだ。
   
 9↓左からのシカ柵に当たる。この辺りは渋い登りをこなす。  10↓芋ノ沢ノ頭を巻いて通り過ぎた。
   
 11↓ワナバノ頭に向かっての登り・・。  12↓ここは御料林径路の一部を歩いている。
左に径路を外れ踏跡に入る。
   
 13↓倒木があり、辺りはブナの大木が立つワナバノ頭の
頂上一角に至った。 極上の雰囲気なり・・。
 14↓辺りは深山の趣きたっぷりであり大好きな処だ。
(この先には笹の葉が敷かれた熊ベッドらしきもある)
   
 15↓白ザレのピークは独特の雰囲気であり休憩ポイントだ。  16↓オオタギリへの下降点に来たぞ・・。
   
 17↓登り返しの場面である。まだ険しい・・。  18↓遂に大タル丸の頂稜に至った。
   
 19↓女郎小屋乗越 も難所であり一歩間違えば大事だ。  20↓女郎小屋ノ頭に着いた。ランチの大休止に・・。
   
 21↓トップの2枚目から入った尾根を下降している。  22↓僅かだがここにもモミの木が立つ鞍部があった。
   
 23↓ブナ大木の多い美尾根である。中央のブナは上部は
立ち枯れていて可哀そう・・。
 24↓「白ザレの回廊」(仮)を過ぎて下りるとここは
顕著な鞍部である。名付けて「モミの木の鞍部」
   
 25↓24からP836m側に取り付き僅かな踏跡を辿って
登る。ここチョイト苦しい。
 26↓25の先に柵が見える。あの柵に沿って登っていくと
急な登りにモガクのだ・・。そして最後にサンドイッチになる。
   
 27↓26の先でとどの詰りは柵の右手に移動となり、ここは
登りが終わってヤレヤレのところである。右後方の柵の中がピーク。
 28↓27でこの光景を見ているのだ。中央横に伸びて
いる尾根が往路の尾根である。
   
 29↓南西方向に柵に沿い踏跡を下る。  30↓柵に阻まれたが脚立あり・・。その先は径路不明。
以前下降の経験あるM−Kが先に立ち強引に下る。
   
 31↓30の先で径路に合流し遂に女郎小屋沢、沢沿いに出た。  32↓河原に下りた所で汗を流し小休止。
   
 33↓玄倉川本流の河原へと出たのです。上のダムで取水
するので流れは僅か・・。
 34↓33の写真、向こうの岩の後方に径路あり、登ると
いつも重機の置いてあるカーブのところに上がる。
ゲートまでのんびり歩いて30分か・・。
   
 あとがき
この周回ルートを人のレポートを片手に持ちながらでも単独で成し遂げる人あればVルートの達人であろう。
正直、このルートは難解であり、危険地の通過もあってVルート慣れした上級者にしかお勧め出来ない。
丹沢Vルートの中にもこのような「魅惑の秘境地帯」(=危険地帯)もありますよ・・、とご紹介したかったのです。

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