モロクボ沢(事故発生通行止め)→雷木沢(F1上まで)

2008、07、19 単独

予期せぬ出来事の発生である。
用木沢出合に警察の車、消防署の車と止まっていた。
嫌な予感である。事件があったにしても人の多い用木沢に違いない・・なんて
勝手に決めつけて白石沢沿いを歩いていく。
元キャンプ場に渡る橋の袂に又警察の車・・!?
元キャンプ場内を最奥まで進みモロクボ沢に入っていく。(何事もなし・・)
大滝が近づいたところで前方から3人の人が下って来た。
ノーテンキな俺の発声。「すみません、大滝横の補助ロープは付いていましたか?」
「いえ、そこは確認していません。先に隊の者がおります・・」
俺は反省した・・。何事かあったに違いないのだ・・。
大滝の下に(手前の眺めるところ)二人の人。
一人の人が両手を広げ通せんぼのポーズ。
「今日はここで戻って下さい。遭難事故があったのです・・」
俺は少しばかり抵抗したが潔く引き下がる事にした。
もう一人の人は警察官という。
俺は内容を聞いても無駄だと思い黙って引き返したのです・・。

臨機応変、自由自在はM−Kの得意とするところだ。
下降をしながら想いを巡らす。
右岸尾根を登り1033mピークへ上ろうか。
左岸尾根を上り水晶沢ノ頭へ上ろうか。
いや、この暑さの中そんな事をしていたら熱中症になってしまう。
山彦橋に戻って来たところで山を振り返り見る。
「んん!右手にハッキリした窪みがある。とすれば沢があるのだ!」
山彦橋の下流側から支流の左岸を歩いていく。
雰囲気の良いロケーション。そして堰堤がある。銘盤に「雷木沢」
「おお!沢のHPで見た事があるぞ!」
何にも記憶など無いがこれを遡ってみよう・・。

↓涼しそうな2枚です。快適ナメ滝。
↓雷木沢F1。(見てるだけ〜!涼しい〜!)

1↓元白石沢キャンプ場に渡る橋の手前。ここにもミニパトが。 2↓モロクボ沢遡行である。
3↓大滝より戻りながら撮った一枚。 4↓「やまびこ橋」へ戻り支流沿いに入ってみる。良い雰囲気。
5↓堰堤に「雷木沢」とある。(らいきさわと云うらしい) 6↓沢靴に履き替えピチャピチャの始まりだ・・。
7↓岩床が全て安山岩?である。「オ!これは!」30cm位の幅で
帯状に層が入っている。(黒色で堅い)
8↓これも大滝だ! 左からなら巻いて行かれそうだ・・。
9↓危険とまではいかない斜面を登り、大滝の落ち口を覗く。 10↓9の後ろはこの壁状の滝でこれも高い。
11↓10の横である。この巻は険しい。戻る事にした。 参考写真 元キャンプ場の北西方向に立派な仕事道。(チェック!)

あとがき 家に帰ったあと松田警察署に電話で訳(現場に偶然行き戻った事)を話し、差し支えないところを教えてほしいと聞きました。
そして教えていただいたのです。昨日家族より帰らないと話があり、今朝捜索に入ったのだそうです。
そして大滝下にてご遺体で発見されたのだそうです。(49歳と聞いた)
  謹んでご冥福をお祈りいたします・・。
いくらノーテンキなM-Kでも遭難事件には心はやや沈む・・。今回の記述はグッと控えさせていただきます。
「雷木沢」はM-K向きでは無さそうです。ナメは綺麗で素晴しい。
雷木沢で検索したらマシラさんの雷木沢がトップに紹介されていた。
後に何気なく雷木沢で見ていたらdnさんの「白石沢周辺の尾根」として雷木沢左岸尾根の下降があった。(2005、12、24)
読んでみたら、恐ろしい事に飢えたはぐれ猟犬に遭遇したとの事・・。900m位からはフミアト、マーキングもあるとの事。
参考写真は正にやまびこばしの30m下流である。これはいずれのお楽しみになりました。
1の写真の所に戻って来た時(俺が雷木沢に入っている間に)他の車両も増えて5台も止まっていた。
・・ということは「搬出」がされているのかも知れない。(通せんぼのポーズは迫力があった。それなら納得)

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