NO150 ユイバシ沢左岸尾根ー檜洞丸
2008、06、02 単独  トップ

今日のスペシャル
↑ユイバシ沢左岸尾根に取り付き、植生保護柵の登りをクリヤーした。
本日のメーンイベント!密ザサとの格闘の始まりです!
↑「モアイ像の岩峰」(イガイガさん命名・仮称)。AYさんの写真が素晴しく撮れている。
↑檜洞丸頂上からツツジ新道に向う途中にあったツツジの木。

コース概念図(国土地理院の地図を転用しました)

檜洞丸が一年中で一番輝く時・・それが今なのである。 そんな事は云われなくても知っている・・と
云われてしまうだろう。 いわずもがなの「シロヤシオ」と「トウゴクミツバツツジ」である。
この花たちの咲き乱れるさまを目にした人はひたすら感動に酔いしれるだろう・・。
そして病みつきとなり、この後何回も苦しい登りをこなしてこの花たちに逢いに来る事になるのだ・・。
昨日の午後にこの掲示板に丹沢写真館さんより書き込みがあり、今日、お嬢さんとこの山を周回されるのが
分っている。ひょっとして遭遇のチャンスがあるかも知れない・・との僅かな期待も胸に秘めVルートの
ユイバシ沢左岸尾根へと向かったのでした。
以前やっつけた事のある小コーゲ南西尾根の東となりにあるのが今日の尾根である。
イガイガさんとAYさんが先行されていて概ねの様子が分っているから気は楽だ。
イガイガさんからは「M−Kヤレル!」とお墨付きをいただいてもある・・。
しかし記述にはハッキリと「物好きコース」だ・・と謳われているのだ。ということはおよそ○○な人間で
無ければやらないよ・・という事になる。 アァ・・俺もその内の一人になるのか・・。(^^);
西丹沢自然教室8:00−東沢林道に出る9:15−尾根取り付き10:00−10平方m切り開き10:55−
岩壁の急登手前12:30−大コーゲ・登山道に出る13:10−檜洞丸頂上14:05−ゴーラ沢出合ーP

この極上Vルート。紹介して下さった先輩のページも良かったら見て下さい。
イガイガさんのブログ(http://igaiga-50arashi.at.webry.info/200710/article_4.html )
当AYさんコーナー(http://www.geocities.jp/mk20030130/aysann-ko-na-5.html )

1↓平日の月曜日、8時・・。すご〜い・・。 2↓ウェルキャンプ場の裏から登ったS・C道。一山越える
  感じだがベリグーの雰囲気ではある。
3↓登山道を突っ切り登って降りて東沢林道に到達。 4↓歩いてゆく。奥に熊笹の峰辺りの稜線が見える。
※備考
左の写真とこのコメントは後で挿入したものです。
次の5の写真の「仲ノ白ワル沢」と書いたのについて、
後でイガイガさんよりご指摘あり、「仲ノ・・」は間違いで
 「沖ノ白ワル沢」が正しい沢名だそうです。

掲示板の書き込みの抜粋を下に付けました。
丹沢には随所に名称の誤りがあるそうです。

<はじめにおことわりしますが、
M−Kさんが間違えている訳ではありません。

“仲ノ白ワル沢”これってほんとうは“沖ノ白ワル沢”
なんですよね。“奥白ワル沢”ともいうようです。
なぜかというと手前に“白ワル沢”があるんです。
でも、たしかに現地の堰堤のプレートは“仲ノ白ワル沢”
になってますね。>

←これがその「沖ノ白ワル沢」です。
休憩に良いのでここで一休みしたのです。
イガイガさん、ありがとうございました。
5↓ここの手前に「仲ノ白ワル沢」と書いてある沢があった。
  ここはユイバシ沢のようだ・・。右手の林道端から尾根へ・・。
6↓急なケモノ道をよじ登り保護柵に当る。エイヤッ・・と。
7↓6の後、試練のケモノになった気持ち・・。ようやく出た
  ケモノ達の集会場。
8↓疎らになったとはいえ笹はしつこく最後の方までお付き合い
  でした。ダニの天国です。恐怖症の人はいけません!
9↓笹をこぐ所は写真にならないのです。良い場面になって
  初めて尾根光景を撮るのです。
10↓西隣に小コーゲ南西尾根が・・。
11↓秘境に分け入り超ワクワク・・。 12↓シビレル・・・・!
13↓岩場突入。 14↓壁状斜面なのです。
15↓遂にモアイ岩峰の基部にきた。 16↓痺れっ放し・・。
17↓新調の休憩所。ここ通過していくなんて(俺の)前代未聞! 18↓ボヤ〜!
19↓無人の頂上です・・。 20↓ここツボミ・・。
21↓檜洞丸よ・・さようなら〜。また来るネ〜。 22↓記念の一枚です。お嬢さんに撮ってもらいました。
師匠さん、丹沢写真館さまは左のお方です。がっしりとした身体、
男らしいお顔、ガッツが滲み出ている感じのお方でした。
もしかしたら、山岳部OBのお方でいらっしゃいます。
(お師匠さま!無断で揚げました、お許し下さい!)

ドラマ・「丹沢写真館さん&お嬢さんとの出会い」
丹沢写真館さんのHP、「丹沢写真館」は丹沢のVルートファンだけに限らず、その幅広い内容は「山」に関する
知識全般の手引き書である。一般のハイキング愛好家から宿泊して縦走する登山の人達まで含め、
(ネットをやっておいでの方なら)「丹沢写真館」を見た事もない・・と云う人はいないだろう。
トップページに「丹沢写真館」を常時掲げているように、M−KにはS-OKさんの「誰も知らない丹沢」と共にネットを
始めた時点からの教科書なのである。だから「丹沢写真館」は先生であり恩師なのです。
Vルートはいうなれば「命がけルート」である。だれしも命を落したくはない。超危険な思いもしたくない。
すれば先人、先輩のルート解説を読み検討し、メモして山に入るのです。
ネット世界に入る以前は当然Vルートの解説など目にする事も無く殆ど無縁の世界と諦めていたのでした。
その上M−Kが大ドジをコキ、「俺の山紀行」の原本のフォルダを削除してしまった時、ああして、こうして・・と
長文で再生方法をご指導していただいたのです。お陰様でこの「俺の山紀行」は蘇生出来たのでした。
2008、6、1、14:54当掲示板に丹沢写真館さんより書き込みをいただいたのです。
私も明日(月)、石棚沢右岸尾根から石棚山稜と檜洞丸のツツジを
見て、犬越路から用木沢出合に下る予定です。
本当は弥七沢ノ頭から箒沢に下るつもりでしたが、今回は娘が
同行する予定で、Vルートは1本だけにしておきます”

これは!! M−Kは即感じたのです。「先生・恩師にお会い出来るチャンスではないか!」
沢山の登山者の中から、単独者の先生を察知するのは難しい・・しかし先生はお嬢さんが同行と書いてくださっている。
とすればHPで何回も拝見しているお嬢さんのイメージとご一緒の方を捜せばいいのだ・・。
かくしてM−Kは頑張り一番、Vルート経由の檜洞丸を目指したのでした。
掲げたVルートはイガイガさんとAYさんのコピーであり、イガイガさんからは「M−Kいけるっ!」とお墨付きを
いただいているのです。しかし「極上Vルート」M−Kには少々辛いものだったのです。
時間が掛かり過ぎ、稜線に上ったのが13:10・・。完璧に遅すぎです。
100%先生とお嬢さんは大コーゲを通過され小コーゲ〜犬越路間でありましょう・・。
この時点で「遭遇」の可能性は「0」とM−Kは確信したのです。
犬越路経由で下山しようか・・檜洞丸の頂上を踏んでツツジ新道経由で下山しようか・・と迷いました。
頂上を経由するルートを取り歩きます。 すでに小雨が降っておりカッパ着用です。
下山してくる人に(単独者に二回会う)頂上の人の様子を伺います・・。(絶望です)
14:05檜洞丸頂上は無人でした。(当然です) ツツジ新道へと下山に入ります。
下降となればM−Kは結構調子が出るのです!! ダブルストックでホイキタ・ホイキタ、ワッセワッセ・・。
下山途中の人達にも追いつきます。(非礼なく、無理なく)先行させていただきます・・。(計5グループ13人位か)
ゴーラ沢出合からは一人旅・・。往路同様にウェルキャンプ場裏へのS・C道・・。
折りしもキャンプ場に車が一台、姿勢を低くし静かに河原の方へ・・。
しかし窓を開けられ、声をかけられる・・、(ヤバイ!)
「すみませんが・・あんな方に道があるのですか?」と聞かれてしまった・・。
「私、知らないもので間違って上で直進して尾根に入ってしまったんです。道はありません・・」
(コノヤロウ、よくも白々しい!こうしてやる、ボコボコ・・!)

河原に降りM−K得意の汗拭きタイム・・。すぐそこの橋の上を登山者が通っていきます。
もしかして! その中に先生&お嬢さんが・・! 頭をかすめたのです。
絞ったタオルやカッパを右腕にかけたまま直ぐそこにある筈のポンコツ愛車に向います。
自然教室前の一等地のP、車は二台が離れて残っている・・。
自然教室から一番離れた方に止まっている一台の乗用車・・。
男性が靴をぬいだりの装備を解かれている最中・・。車から既に10mは離れてしまっているが、若い女性が
自然教室の方へ歩かれている途中・・。   ・・・・!!
車の男性に近寄り「あの・・丹沢写真館さんではありませんか?」 「エッ! どうしてそれが・・」
「今、お嬢さんが歩いて行かれました。それで分りました!」 「もしかして貴方は・・」
かくしてM−Kは恩師「丹沢写真館」さんにお会いする事が出来たのです。
何回も固い握手をいただきました。
アァこの感激!この感動!M−Kは超幸せです・・。
そして、お嬢様にも勝手に手を差し出し固い握手をいただいたのです。
帰りの車中は一人でニカニカ、頬緩みっぱなし、「ヤッタネー!バンザ〜イ!」の連発です。
ああ、このツイテル男・・。なんて私は幸せ者なんでしょうか!(他人は迷惑!)
恩師「丹沢写真館」さん、そしてお嬢さん・・本当にありがとうございました。
どうかこれからも末永くよろしくお願いいたします。

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