NO 125 カサギ沢ー姫次ー榛ノ木丸 |
2007、11、04 単独 |
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カサギ沢の滝 (F2前衛の大ナメ滝) |
コース概念図(国土地理院の地図を転用しました) |
コースの概要 魚止橋8:30−雷平ー雷滝10:00−カサギ沢出合11:00− 大ナメ滝上11:30−1250mピーク12:20−榛ノ木丸北西尾根合流ー 掘割ー掘割西へ下降ー西隣尾根へ登るー姫次13:40 榛ノ木丸分岐14:00−掘割ー榛ノ木丸ー1292m− 下降方向不確定下降ー修正3〜4回ー小沢の少し上をトラバース下降ー 植林地下降ー早戸川河原着16:10−魚止橋16:20 |
カサギ沢 この沢の名前を聞いて、直ぐにどこにあって、どのような沢です・・と 答えられる人がいたら、その人は「丹沢・沢達人」に違いない。 普通の人には全く用の無いところであろう・・。 俺も全くそうであり、以前には用のないところであった。 早戸大滝に興味を持ち、恐る恐る早戸川の奥へと初めは入ったのです。 大滝沢、本谷沢、原小屋沢、中ノ沢、カサギ沢、カヤノ沢・・。 多少なりとも、沢・ヤブ尾根に次第に慣れても来れば、次の沢・次なる尾根へ・・と 心は逸る。 その奥に、そのまた奥に何があるのか・・。 ゴルジュか滝か桃源郷か・・? 今回見たのはカサギ沢のほんの一部でしかなかった。 先人のカサギ沢を見てもあくまでも画像の上、文の上である。 この目で見、歩かねば実際のところは分からない。 俺は沢は恐い。未知の沢は増してや恐い。とにかく一部でもいいから 歩いて見なければ話にならない。一部でもいいから歩けば少しは馴染む。 大滝、ゴルジュの事もメモして持っている。大ナメ滝の上で考えた。突入するか、 尾根に上るか・・。今日の俺は尾根に上る方を選んだのでした。 |
熊の事。張り紙は人身事故発生とあった。 イケイケの気持ちの俺は止まらない。突入していった。 台風9号の爪痕はやはり凄かった。造林小屋先で川に下りてからが凄い。 一の橋の先、右岸の桟道が無い。すごい高さを水流が通ったのだ。 その後もかっての登山道を水流が洗い様子の変わったところもあった。 雷平の大滝沢出合い辺りの流れもすっかり風情が失われた・・。 |
1 ゲート。(帰りにアッ!) | 2 まさか知っているお人とは! | ||
3 一の橋(渡渉)。昔の風情皆無。初めてここにきた頃先の岩の上にカッコいい橋があったのだ。 | 4 3の先の岩に上ったところ。桟道が無い。代わりにボルトを打ち新ロープがかけられている。(ありがとうございます) | ||
5 二の橋を過ぎ、左岸の岩場を過ぎ、雷平の手前。ジメジメとした処だった。 | 6 5のジメジメが洗い流され新たな水場が出現! | ||
7 5の先、道と河原が一体化してしまった。大滝沢出合を見る。風情なし・・。 | 8 大岩の滝。写真では迫力が伝わらない。 | ||
9 大岩の滝を巻いて上に出る。右岸に変わる。良い紅葉の景色なり。(逆) | 10 大岸壁に近づく。先に進むと無惨にも・・。 | ||
11 一部崩壊。 | 12 11の左手に雷滝。(この人達は戻って行った) | ||
13 雷滝上った沢光景。(逆) | 14 その先の沢光景。左手に巻道を下りるところ。(逆) | ||
15 上は原小屋沢。右手はカサギ沢。出合です。 | 16 カサギ沢の最初のナメ滝。 | ||
17 カサギ沢光景。 | 18 右手に大ガレ。先に沢グループが見える。 | ||
19 18の右岸は段丘状であり良い場面である。 | 20 見上げる大ナメ滝は迫力がある。オジンは遠慮して左を巻登る。 | ||
21 20の落ち口に降り左岸にある小沢との界尾根に取付き登っていく。 | 22 急登が一段落し岩の庭園となった。左手はカサギ沢に落ち込むかなりの崖。 | ||
23 22を尾根通しに進み1250mの小ピークに出た。尾根分岐を榛ノ木丸方向に取って右手に展望が良いところ。 | 24 23の下に穏やかな鞍部。 | ||
25 上った榛ノ木丸北側の尾根。チョットすっきりしないが、今日は未知ルート開拓という事でマ・イッカー! | 26 お馴染みの掘割。ヤヤご不満解消の為、これを西に降り隣の尾根を姫次へ・・。 | ||
27 降りた小沢。 | 28 急いで反対側の尾根へ登っていく。 | ||
29 穏やかな広々とした尾根である。この辺りで迷ったらどうにもなりまヘン! | 30 カラマツ林のフカフカ苔地を抜け、お馴染み姫次に飛び出す。 | ||
31 姫次でご満足の休憩の後、下降に入る。分岐に立つ看板に遂に榛ノ木丸と記入がなされていた。 | 32 榛ノ木丸手前の崩壊地。左手に相模原方面の展望がいいのだ。 | ||
33 1292mピークを北側に回りこみ僅かな鞍部状を過ぎ左手に進むとこの仕事道がある。(逆) | 34 仕事道を辿って降りてくると保護柵に当る。この辺から進路が不明となる。 | ||
35 モガキ苦しみ最後には植林の中を強引に下った。なんと!花道が・・。 | 36 「どうぞ、こちらへ」の花道に乗り河原へと降り立ったのです。(渡渉の先は魚止橋手前50m位の地点でした) |
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あとがき |
下降の場面。榛ノ木丸。ピークの東端でマークとフミアトは南に向かう。1292mへは幅広の尾根を北東に向かう。正面はブッシュ帯 となり左手から回り込む。小鞍部状になり尾根に乗らず左手に入ると33の写真の仕事道がある。ここもピークを回り込む様に進んで 水源の森杭、仕事道と共に心強く降りてゆく。NO63の山行の時1070m地点までは一緒である。今は何の記憶も無い。 34の場面となる。仕事道は(半ば埋もれて不明瞭)右へ左へ容赦なく移動する。「右手の尾根沿いに下降するのかな?」 直前で踵を 返すのです。今度は左手にドンドン移動してゆくのです。「左の尾根に決定か!」 違うのです・・。しまいには仕事道が嫌いになって くるのです。「勝手にしろ!」 座り込みGPS,地形図と睨めっこ。しかし現在地を見失ってからではまずダメなのです。 遂には運を天におまかせし、足の向く方へと下降に入るのです。一回目は小沢に早々と降りてしまい、モガイて反対側に見えている 尾根に上りました。またもや同じ状況に陥り斜面の下降から、また目の前に小沢・・。沢に降りる手前で斜面をトラバース出来る状況 だったので沢(涸小沢)を左下に見ながら進んだ。そして最後の植林地の下降をしてゆき、前方に河原・・。「崖地では無いか?」 不安が過ります。何とそこには35の花道が俺を迎えてくれたのでありました。しかも渡渉した先の林道は魚止橋へ50m地点。 「バンザ〜イ、バンザ〜イ!」なのでありました。 |
いつもの余計なアルバムです |
A 小ピーク1250mの先、今日一番の紅葉のところ。 | B 姫次へ抜ける未知ルート。やたらだだっ広い。 | ||
C 右手の薄暗いところが姫次手前のカラマツ林。 | D 榛ノ木丸先にあった鳥獣観察の定点カメラ。 | ||
E 1292mから難解の下降へ。ここは尾根、仕事道はっきりでルンルン。(先に地獄が・・) | F ギャーッ! ゲート閉まってるー! (逆)施錠はしてなかったのです。 |