NO121 神ノ川惨状

2007、10、09 単独
 トップへ 山行一覧表

今日のこの一枚

コース概念図(国土地理院の地図を転用しました)

台風9号が猛威を振るい、神ノ川ヒュッテを中心に大被害を被ったという。
その惨状はイガイガさんの記述で拝見し、愕然としたのでした。
何週間も経た今日恐る恐る当M−Kも垣間見てこようと思い立ったのです。
プラス999mの尾根。丹沢写真館さん記述の水平作業道も歩いてみたい・・。
神ノ川林道、通行止ゲート前8:50−神ノ川ヒュッテ9:30−999m尾根取付10:30
水平作業道合流11:20−登山道に戻る12:00−神ノ川休憩所に戻る13:00

1 通行止。 2 説明書き。
3 綺麗にかたずけられている。 4 山ノ神。
5 日陰沢橋。8/25の伊勢沢以来である。 6 「ア、ア、ア・・」
7 裏側の炊事場の角です。鍋、ヤカンが見えている。 8 裏の庭先。
9 道路がえぐられて川になった跡。 10 土手がえぐられて木も堪らず倒れ込む。
11 道がエンテイの上で左岸に渡るところ。道不明も既に誰かがケルンを積んでくれていた。 12 渡った左岸の道を上ると右手に仕事道の形跡。
13 植林地を上る仕事道。 14 尾根に乗りひたすら登っていく。
15 植林地の中に資材がいろいろ置いてある場所に出た。ここは左右にハッキリ道が付いている。水平作業道であろうか。 16 右に折れ道を進む。5分位か、歩いたら急峻なザレの中に道は無くなっていた。バックー1。
17 道を戻り資材基地へ。犬越路〜大室山の1221mピークの先のピークへ登り始めます。しかし・・降り 止まない雨、次第に濃くなるガス。M−Kはだんだんビビッてきたのです。丹沢写真館さん仰る上部はササ漕ぎが待っている!この状況では「アッ!熊さんコン チハ・・」となり兼ねない。バックー2。 (ガスにて写真にならない) 18 資材置き場に戻ります。道を犬越路方向に進みます。 「・・待てよ、こっちの斜面は向こうよりもっと急じゃないの?」 腰を降ろし地図を検討します。混んでいる等高線、食い込む何本もの小沢・・。さっきの状況の再現は請け合いです。バックー3。
19 登山道に戻り、犬越路を目指します。 20 (逆方向)又も道は崩壊しています。M−Kは遂に「戦意喪失」 バックー4。スゴスゴと敗退の道を戻るのでした。
21 初めて立ち寄る立派なトイレ。雨はまだ降っているのです。ここでのんびりランチにしました。 22 戻り着くゲート。勿論誰にも会いませんでした。

トップ 丹沢

あとがき 今回の山行にはいくつもの課題を持っていました。しかし課題達成か否かは現場に行って見なければ全然分かりません。
      課題 1、林道の土石は排除されたのか? 車の神ノ川ヒュッテ(日陰沢橋)までの進入は可能になったのか?
          2、神ノ川ヒュッテの惨状を己の目で確認する事。(近辺の道の状況も)
          3、999mを経由した尾根を上り、大室山への登山道に出る事。
          4、水平作業道を辿り新日陰沢道を上って黒岩を見る事。
大まかにこれらを持っておりました。1と2は確認できました。3と4は全くダメでした。しかし999m尾根の確認。水平作業道の確認は
出来たのです。これをもって良しとしたのです。条件の良い時にリベンジをしたいと思います。
イガイガさんの記述にあった林道の上斜面の崩壊地。林道上の土石は除去されてはいたが、崩壊面は剥き出しのままであり、次なる
落石はいつ起きても不思議ではない。(上を見ながら足早に通り過ぎた!クワバラ・クワバラ、南無八幡大菩薩・・)
日陰沢新道への入口の道標は無くなっていた。沢は荒れ以前の様子は伺えない。うろ覚えでもある為ここが「日陰沢新道だ」と特定
出来なかった。上に進み登山道が左岸に渡るところもそうだ。ケルンが積んであり、進むと対岸にテープが垂れているのが見える。
尾根に取り付いてビックリ。仕事道がついているのだ。傾斜は急であるがそこは仕事道、上手くつけられている。上部のほうでは
朽ちてはいるが階段も設置されていた。途中からいつもの「水源の森」管理用の赤帽白杭も立っている。
資材置き場に着き、左右に通っているはっきりとした径路を見て感動した。「これだ!丹沢写真館さんが歩かれた道だ」、 地形図見ても
この道の記入がある訳がない。大室山の北東面に当る急斜面に横に横断している道があるなんて・・。(正式には立入禁止?)
16の写真に揚げた崩壊地。あそこは仙人でも達人でも横断は出来ないだろう。左手に大高巻をすれば対岸に行かれるかも知れない。
だが、M−Kにはそんな根性は無し! (二度目、三度目と崩壊地が出たらそれこそ山中ビバークの遭難騒ぎとなってしまう・・)
資材置場の辺りの標高は990m位であった。その上に10分位は登ったのでした。止まない雨、濃くなるガス、全く写真にはなりません。
17に書いたようにビビッてきて登るのを止めてしまいました。戻っての犬越路方向への道。地形図を確認したらマトモに済む訳が
ありません。早々に尻尾を巻いたのです。(バックー3) 登山道まで戻っての犬越路方向。直ぐに道は流されてありません。厄介なのを
迂回しながらそれでも前進しましたが、この上部は傾斜がきつくなって沢の上部に出ます。最早どんな光景であるか想像が出来ます。
かくして軟弱M−Kは敗退を決定し戻ったのでありました。

余分なアルバムです。良かったらご覧下さい。
↓1 神ノ川ヒュッテを正面左手より見る。 ↓2 1を南側に回り込む。
↓3 2を更に左手に回り込む家の角。 ↓4 4を更に回り込んで、ヒュッテの裏側。
↓5 4を逆に見たところ。 ↓6 5の左の窓から中を見たところ。
↓7 ヒュッテの中庭がえぐられています。(5の写真の右手になり、
日陰沢の方を見ている)
↓8 原因が分かりました。右手の日陰沢の水流がここで右岸の土手を
決壊させ登山道をえぐりながら流れ下ったのです。
↓9 8の登山道の先です。左手の小沢より大量の岩が押し出されて
います。
↓10 右岸から左岸に移るところ。11の写真のケルンが先に
積んである。
↓11 どなたであろうか。これがそのケルン。(2ヶ所にあった) ↓12 ランチしているところから眺めるヒュッテ方向。