NO116 丸淵ー鍋嵐

2007、09、03 単独
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今日のこの一枚
ここは唐沢川の支流で物見沢である。この大きな釜を「丸淵」というらしい。
この深く大きな釜は珍しい。直ぐ側にザレを押し出す沢が無いらしく、
埋まらずに済んでいるようだ。滝下や中央は俺の首まで潜る。
当M−Kは恥知らずであります。笑ってやって下さい!
昔は水泳部。水溜りがあれば何処でも泳ぎたくなる習性なのです。

GPS軌跡(国土地理院の地図を転用しました)
ハナから分かっている、赤軍(ヒル)の大本営へ突入する無謀な行い!
壮絶な戦いでありました。満身創痍にして、しばらくは白旗を掲げます!

恐れてはおりましたが案の定でした。覚悟は出来ておりましたのでうろたえません。
赤軍と交戦しながらの沢沿いでした。山ノ神渡渉点は06’12,13鍋嵐の時に
下りてきたところで懐かしい。その時は沢沿いに下降したのでした。
念願だった丸淵での水遊び、ご満足でありました。
654mピークのある尾根(物見沢右岸尾根)をやる事が出来、これまた
ご満足でありました。未知なる尾根!新たな挑戦はやっぱり「イイッー!!」
公園橋10:30−山ノ神ー黒岩ー丸淵12:30〜13:20−654m14:10ー
鍋嵐への稜線14:30−鍋嵐15:00−露岩ピーク15:20−唐沢川16:20

1 お馴染みの公園橋。こっちから入るのは初めてかも知れない。(手前のキャンプ場にP依頼したら¥1500.(涙) 2 マ、イッカーで気を取り直してスタートだ。
3 なかなか風情のある道ジャン!いえいえとんでも無い事が秘かに進行していたのです。 4 これは橋の下に鉄骨が入っている。正に筋金入りの橋ナリ!
5 山ノ神の渡渉点だ。(ここまで既にチェックの度に2匹、3匹・・、計10匹は取っている) 6 ヤブ尾根カケダシの頃、夢中でS−OKさんの「誰も知らない丹沢」を読んだ。ここの山ノ神も印象深い。
7 釣り人一人発見!この後黒岩の先で別の人に遭遇。 8 黒岩に着く。
(足元の道には敵がいっぱい・・、のんびり立ち止まってはいられない)
9 10センチ位のがウヨウヨいるよ・・。 10昔何回か来たがまるで浅くなり昔の黒岩の面影は無い。
11 敵に敗れ水中の行軍となる。(逆にこれなら安心だ) 12 ヤヤッ!ゴルジュ出現。
13 良い風情である。(これは儲かった!) 14 エンテイ手前、右手に登って越える。
15 一ノ宮沢らしい。AYさん、シチミさんがここから突撃されたのか!(ブルッ!恐ろしそうだ)この右手の場面が→ 16 本流、物見沢。この先に立ち入れないゴルジュがありその上に・・。(左手巻道あり)
17 これがあるのです。遂に来ました「丸淵」です。 18 17から流れ落ちる次の滝。そして・・。
19 その下へとゴルジュの中を滝となって落ちています。 20 沢の部にすっかり満足してしまい、心は次なるヤブ尾根です。丸淵の直ぐ横より取り付きです。(逆)
21 本当は一ノ宮沢を遡行して途中から上る積りだったのです。 22 いつもヤブ尾根の随所でご一緒するこのマーク。案内してくれて嬉しい。
23 急登が終わりモミの木の立つなだらかな尾根となった。 24 古シカ柵が出てきた。
25 654mピークらしい。 26 尾根光景。
27 尾根光景。 28 尾根光景。
29 鍋嵐に着いた。何回目になるだろう?ピークに特徴は無いが秘境にひっそりとあるのが良い。 30 下山のルートは05’2、15ゴジラの背ー鍋嵐をご参照下さい。出発地の公園橋に着いた。

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あとがき ネット、HPに縁も無く自分一人だけの山歩きを楽しんでいるのなら、まずこんなルートを歩くなんて事はないだろう・・。
HP先人やお仲間さん達からルートを知り、関る情報を得て新コースを組み立てることが可能になる。本当に有難いことである。
俺は正直「丸淵」を知らなかった。 かって、写真や記事を目にした事があっても「関係ない」で見過ごしていたのだろう。
黒岩はマイナーながらもハイキングコースにあり、「黒岩」の記入もあってそれなりに知られていると思う。しかし丸淵の記入は無い。
黒岩から物見沢沿いにかってはハイキングコースが付けられていた。(今は廃道扱い)昔からそのコースを知ってはいたが俺の歩く
方向とは方向違いの為歩く事は無かった。今回も沢を進んだので道がどうなっているのか良くは知らない。
ゴルジュの出現でドキッとしたが楽しい範囲であった。一ノ宮沢(AYさんの記述で初めて知った)の出合いを見た。
小滝とミニゴルジュで出合っている。一見恐ろしい感じであった。(AYさん、シチミさんはこれを入って行かれたのか・・で見送った)
上記の出合いを見て、物見沢を進むと狭い滝場となり左手に巻道がついている。上った巻道の右下には見紛うことなき「丸淵」があった。
初見であり、感動であった。 広いし(大きい)いかにも深そうだ・・。 岩場の上にはヒルは見ないのに靴や荷物や衣服についていたのか
何匹ものヒルをとりました。泳いだ感想は云うまでもありません! 「ヤッタネ!」でありました。 (首までの深さにはびっくりしました)
水遊びを終え、この先を考えました。予定は一ノ宮沢を遡行していって鍋嵐でしたが、沢の部には満足してしまい心は尾根でした。
今いるところは物見沢右岸尾根の取り付きです。絶好の位置にいるのです。決定、レッツ・ゴー!でありました。
地形図みても迷いどころの無い一本の尾根です。マークがあり僅かなフミアトも感じられます。樫、アセビ?潅木を交わしながらの
急登です。くもの巣顔パックも当然です。傾斜が緩んでからはいつものルンルン尾根漫歩となりました。
古シカ柵が出て来ます。既に倒れている部分もあり役にたってはいません。654mのピークに着きました。何でもない狭いピークです。
いろんな立ち木の立つ尾根を登っていきます。左手に一ノ宮沢から登って来れそうな場所を何ヶ所か見ます。シチミさんがもがいて
登って来られたのはここだろうか?などと思いながら進んだのです。
物見峠〜鍋嵐間の物好きコースに合流した。最早ここに至れば安心?だ。無事の生還98%間違いなし。鍋嵐ピーク手前の急登は
苦しい。AYさんは大山を登り唐沢川に降りそしてここへ登って来られるんだから凄い人だ・・。
久ぶりの鍋嵐。懐かしくうれしい。 大山三峰や梅ノ木尾根ではたまに人に会うが、ヤブ尾根経由でここに来る時は人に会った事がない。
宮ヶ瀬尾根と鍋嵐。隣接するこの領域。静寂にして秘境。険峻にして秘境。不遇なる位置にして秘境。
鍋嵐賛歌  相模原の奥深く 宮ヶ瀬湖に影を映し ゴジラの背なる峰を連ね 特異な風貌の険しき峰 ああ汝の名は鍋嵐
        中津川と唐沢川 風穴沢にハタチガ沢 水の源は沢を潤し 人も獣も懐に憩う ああ汝の名は鍋嵐