NO104 鉄砲沢ーオガラ沢ー鍋割山

2007、05、14 単独
 トップへ  山行一覧表

今日のこの三枚
↓左、カヤノキ棚沢。乗越を越えて右手は鉄砲沢へ。ここだけ径路ハッキリ。
↓鉄砲沢を下り水流出て来た。逆方向、上流を見る。
↓dnさんのレポを見て進み、見上げる先に1000m鞍部。
↓GPS軌跡(加筆)・ルート概念図。(国土地理院の地形図を利用しました)

魅惑の秘境地帯・・。自分が近寄る力も無く度胸も無い時は
ここに踏み込んでみるなんて思いもよらなかった・・。
あちこち歩いてみた結果「よ〜し、一丁覗いてやろうか!」という
気持ちになった。ネットによる検索、dnさん、イガイガさん、峠のむこうへ
さんなどHP先人のお陰の事は云うまでもない。
本当は鉄砲沢の全下降、カヤノキ棚沢の登りなど、もう少し
ハイレベルにやりたかった! しかし、ビビッタのです・・。
俺にしてみれば立派な中戦果! これ以上の欲をかき、大戦果を
求めた結果ドジを踏む・・なんかは最悪だ。今日はこれで満足なり・・。
寄大橋6:30ー1040p南西尾根ーカヤノキ棚沢・鉄砲沢界尾根下降10:00ー
鉄砲沢二俣(広場あり)10:40−ユーシン径路1000m鞍部11:20−
オガラ沢下降ー玄倉林道出合12:00〜12:30(ランチ)ー尾根コースへ
鍋割山荘14:20−鍋割尾根下降ー1000m地点より西へ仕事道下降ー
水源の森、後沢出合16:00−寄大橋着16:30

1 前回と同じような地域なので前半は簡単に・・。これを登れば鍋割峠。 2 これを登れば1108mピーク。
3 しばらくこのルートを歩いていないので来て見た。危ないザレ地も意外ヤ!整備されている。 4 ビテイ梯子を上り小尾根を乗越すところ。今日はこの尾根を上ってみる。
5 こんな感じ・・。 6 あの窪みが雨山峠。
7 目に鮮やか!花との出会いもうれしい。 8 登り着いた1040mピーク。直ぐ先には登山道が左手から上ってきている。
9 8を前方に進むと右手のピッケルのところ黄杭33。(dnレポ) 左手覗き込むが・・「エーッ!ここ行くの〜!」 10 勇気を奮って突入すると・・? 「コレ、道ジャナイ!」
11 急傾斜を下り、左手木の下に鞍部。 12 鞍部より鉄砲沢を見下ろしたところ。(写真では良く見えないが道形が付いている)
13 鉄砲沢の源頭部を降りていく・・。 14 この一枚に揚げた写真の後、この二俣に出る。(逆)
15 出合地点の真ん中に人工的広場あり。 16 広場の直ぐ下を見たところ。大きな二俣である。右手にこれから入って行く左俣。(左手前方が下流)
17 左俣を進む。 18 レポにより最初の右岸の支沢へ入り・・。
19 ドキドキしながら進みヤヤ壁状の詰めに至る・・。 20 無事に上ったユーシン径路。テープあり。
21 鍋割山〜ユーシン径路の沢コースである。「通行危険」と書いてあるところだ。一ヶ所にザレの段差あり。(その下に谷が口を開けている) 22 950m鞍部。左手鉄砲沢側。
23 右手はオガラ沢側。ハッキリと古の径路である。 24 オガラ沢源頭部の下降だ・・。ゴーロ無く、ヤブ無く、ゴルジュ無く・・素晴しい!
25 振り返って見る。三俣になっている。 26 ここも振り返って見る。ここは二俣。
27 岩床を水流が滑り落ちていく。 28 小滝あり。
(逆方向)
29 遂に下降終了。瓦礫の広河原(逆)。 30 玄倉林道が
そこにある。
ノンビリランチして
戻りましょう・・。

トップ 丹沢

あとがき 丹沢は小さな山塊ながらも実に変化に富んだ山であると思う・・。いろんな方向からいろんなピークに登るとそれを良く感じる。
登山道を歩き、ヤブ尾根を歩き、沢を歩くとそれぞれの変化に富んだ光景に感動する・・。
今回の山行で俺は新たな光景を目にしたのだ。  「・・・・ !こんな谷もあるんだ・・!」 NO18・24・25・26・27。この谷間の光景は
珍しい。 参考HPの写真を見れば分かることだが、鉄砲沢、カヤノキ棚沢を遡行すれば滝があり釜があり、ナメの連続がありでそれはまた
美しいらしい。 今日は本当はいずれか一本を登ろうと思ったのだが、途中の冒険と鉄砲沢上流域の徘徊で十分満足してしまった。
沢遡行はまた次なる機会に送るとした。お楽しみは先にいくらあっても良い・・。
カヤノキ棚山稜は険しい。険しいが故に魅力的であり美しい。昔の事、寄の山仕事の人達が箒杉沢に通うときに通った径路がある。
その古の径路の検証を「峠のむこうへ」さんがやって下さった。寄沢の本流を詰め寄コシバ沢を登れば鍋割峠。その右岸尾根を登れば
1108mピーク。その先の谷にもルートの記載がある。アルバムのBの写真、入口は寄コシバ沢に似ているのだ。
物好きに入っていった。二俣を左へ・・。左右の急峻な斜面にむき出しの岩・岩・岩・・。「ゾク、ゾク・・!」「バックーッ!」。
その先、小沢の先でビテイ梯子を登り小尾根を乗越すところがある。尾根はいい感じの尾根である。微かにフミアトもあるような・・。
前回入った「白ザレの回廊」はもう少し先である。この尾根は峠のむこうへさんの検証ページに載っている尾根のようだ。
雰囲気の良いアセビの生える小尾根・・。ベリグーである。古テープがたまにある。頻繁に歩かれている風は無い。
この尾根と白ザレ回廊ルート、いずれもお勧めコースであります。物好きなお方、是非お試しください・・。
黄杭33。下降地点。dnさんのレポ「鉄砲沢周辺」があればこそ!。あっても躊躇するようだ。下の小鞍部。鉄砲沢への下り・・。
記述の通りです。レポが無ければ私はやりませんし出来ません。お陰様でこんな極上、魅惑のルートを楽しめたのでした。
1000m鞍部へ入って行く谷。記述を綿密に調べて行かないと入れないでしょう。上った「オガラ沢・沢コース」。危険箇所が一ヶ所だけ
ありました。2〜3mのギャップのところです。念のためお助けロープを出し、使用しました。その箇所。左右にアリ地獄の如くザレが
口を開けているのです。(ギャップは白ザレで滑る。手がかり、足がかり、苦しい。ピッケル、ロープあれば容易)
イガイガさん記述の「鉄砲沢と茅ノ木棚沢」に心残りだが、あの沢登りコースは俺には覚悟が必要だ。いずれあのコースだけを
目指して挑戦に行こう・・。
いずれにしても今回の山行は前回同様にHP先人の記述を参考にさせてもらったから出来たのです。楽しめました!!
素晴らしかった・・。本当にありがとうございました。

いつもの余計なアルバムです。良かったらご覧下さい。
A 峠のむこうへさんの旧経路の検証がある。寄コシバ沢の西側、次の谷。コリャ〜無理ダ・・。 B またその西の沢。これは径路に成り得る・・。入ってみた。ここ二俣であり、左手の沢を登っていく。
(この後尻尾を巻いて退散!戻り)
C 1040mピークの石標のところ。登ってきた方を見る。さりげなくテープなど巻いてある。(ここも径路一本イタダキッ!) D 1040mピークにある33黄杭。この左手に下降するのだが「一寸躊躇スルデ〜ッ!」
E Dから立ち木に掴まりながら急斜面を下りる。振り返り見ると明らかに道。 F 「オオッ!恐竜か!」。木の根のオブジェでありました。そこに鞍部があり、右下、鉄砲沢へ下りていく。
G この尾根コース今回で3回目。素晴しいコースである。 H シロヤシオも見られた・・。
I 良いロケーションにブナの大木。 J この光景を目に出来るのは一つの幸せだ・・。
K 後沢乗越へ向かって下りていく。東隣にはミズヒ沢左岸尾根。見た目の傾斜が急だこと・・。 L 登山道の1000m地点。今日はこれを降りる。
M 推薦コースに揚げたこのルート。面白くは無い。ひたすら利便性である。 N このベンチが分からない。2脚ある。もしかして俺の為の休憩所?・・
O こんな道標が4回立つ。 P 前回も休んだ川の中の岩ベンチ。今日もアンヨを冷やして「キッモチ・エエ〜ッ!」
この後、歩く足はスッキリ爽やか、別の足です。