太礼ノ沢ー丹沢山ー大滝沢 |
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2007、04、30 単独 |
今日のこの三枚 |
↓太礼ノ沢は概ねこんな沢であり楽しい。 |
↓左のピークは不動ノ峰、中央奥に頭が見える蛭ヶ岳。 この先下った鞍部より大滝沢へと下降に入った。 |
↓最新(07’4、30)の早戸大滝です。 |
コース概念図(国土地理院の地図を転用しました) |
このところの山行は可愛らしいのが多い。M-Kはもうあれが限界なんでネ〜ノ!と 思われたら不満だ・・。GW・終日全天快晴・無風・気温20℃。この上ない最高の 山日和である。今日は一発決めねばならない!・・。 |
06’10,09原小屋沢を完登し沢への自信も多少は付いた。 本には「太礼ノ沢は初級であり、可愛らしい」と書いてある。 |
沢の先人イガイガさまがつい先日登られたのだ。 その記述を読んだ・・。最早歯止めは外された・・。 |
下山のコースは選り取りみどりにある。丹沢山塊の準主峰であり、丹沢の名を 冠している丹沢山に久しぶりに訪れよう・・。そして頂上の西側に広がる 雄大な光景をまた目にして来よう・・。 |
参考にならないコースタイム いつもの事ですが急いで歩く事は私にはありません。 いつものんびり景色を見、花を見、写真を撮り、休憩を取ります。 およそ暗くなる前に車に辿り着ければ上出来なのです。 |
魚止橋8:10−3段滝上9:40−二俣先河原10:30−尾根取付11:00 太礼ノ頭11:50−瀬戸沢ノ頭12:05−丹沢山頂上13:00 |
鞍部下降開始13:25−早戸大滝上15:00−雷平16:00−魚止橋16:40 |
1 魚止橋であり、早戸川流域への出発点である。車は既に何台も止まって俺の指定席もあったものではない。 | 2 伝道。山仕事の人達はここまで車で入る。素人でここに車を乗り入れる人は恐れを知らない人であろう。 | ||
3 廃造林小屋先の水平道を行き桟道が架かる手前から下へと下りる。以前来た尾根道へと登る梯子が見える。 | 4 3の中央の沢は瀬戸ノ沢であり、その数m下流にこの太礼ノ沢の出合いがある。今日はこの沢を遡るのだ・・。 | ||
5 岩盤を穿って水流が流れ落ちる。ガチッとした岩盤を目にする時地球の表面は岩なんだ・・を実感する。 | 6 雰囲気の良い沢光景。 | ||
7 同じく。 | 8 振り返れば榛ノ木丸への稜線だ。 | ||
9 20mの大滝らしい、右手の容易に登って行かれるところを進む。滝に近い為全体を撮れない。 | 10 下流を見たところ。 | ||
11 10の大滝の先しばらく進んだら何段にも分かれた立派な滝・・。 | 12 この右手に苔むす岩の庭園がある。 | ||
13 本にあるここがゴルジュ内にある滝だろうか・・。右手より巻いていく。 | 14 13の下流を見たところ。なかなか良い雰囲気のところを岩伝いによじ登ってくるのです。 | ||
15 二俣である。110ルートより右俣へ。 | 16 沢光景。開けた沢で明るい。源流域に近づき水流も細くなる。 | ||
17 16の先水流が涸れた時点より右手の尾根に取り付く。シカのバリカンであろうか、下草が何もナイ・・。 | 18 右手には白馬尾根の白馬が並んだ。 | ||
19 左手には中峰の円山木ノ頭。 | 20 太礼ノ頭に出る。新ルート一本イタダキー! | ||
21 ルンルンの尾 根漫歩は楽しい。ムッチリ太め目に鮮やかなブルーの網タイツ・・。俺の目には 眩しいのだ(頭イカ レテいる!)。 | 22 右手大滝新道と手前の小尾根。 | ||
23 木々の芽吹きはこれからだ。バイケイソウもこれから葉を開く・・。 | 24 久しぶりの丹沢山頂上です。「みやま山荘」へご挨拶に・・。 | ||
25 箒杉沢の広河原。コシバ沢が正面に。左手には竜ヶ馬場西尾根・・。 | 26不動ノ峰南尾根はどれだ・・?アァどこを見ても課題だらけだ・・。 | ||
27 鞍部への大下 り。逆コースの登りはここ辛い! | 28 最低鞍部から大滝沢下降に入る。白いのはこの前降った雪の名残。 | ||
29 源流域はこんな感じである。 | 30 除々に水流が現れ、伏流、出現を2回する。(逆方向) | ||
31 一番小滝を感じさせるところ。(逆) | 32 視界がスッパリと区切られる。遂に早戸大滝の落ち口に着いたのだ。 | ||
33 落ち口の上に咲くトウゴクミツバツツジ。 | 34 超満足の心にて戻って行きます・・。 | ||
35 早戸大滝見学コースに入り沢に降り第一渡渉点のところ。橋は架けられても流れはそれを許さない・・。 | 36 魚止橋近辺の車は既になにも無い。愛車が健気に俺の帰りを待っている。無事に到着だ。(感謝、感謝!) |
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あとがき 沢登りに踏み込んで行くのは初級であれ何であれ勇気と覚悟が必要だ。何故なら、落石、転倒、滑落など危険がいっぱい あるからだ。地形図と首っ引きでは歩が進まぬ。小沢の合流はいくらでも出て来る。源流近くなった時には毎度の事だが俺は訳が分からなく なる。とにかく滝場が多くある深い谷や沢には近づかないことだ。 沢を登っていく時、大半はゴーロ歩き(ゴーロは岩)である。どうしても滑る岩の通過もある。落葉に隠された岩の隙間もある。苔むして いかにも動かない岩に見えていてグラッとする岩もある。滑った事は一回も無い!なんて云う人は大嘘つきだ。必ず滑る。心構え、 咄嗟の身のこなし、いろんな対応も必要だ・・。沢の中で万一動けなくなったら大変だ。人の助けを待つしかない。 そんな、こんなと心配すれば恐くて沢には一切入れなくなる。そこで一番!「俺はドジをしないッ!」と自分に言い聞かせるのだ。 沢を語ると、「おい!ヘボがナニを云っている、チャンチャラ可笑しい。ヤメロ!」といわれるに違いない。 滝登り、人口登攀の岸壁登りは別の世界である。俺は沢歩きをしたいのだ・・。危険な滝登りが無ければヤブ尾根登りと全くレベルは同じで あろう。例えば今回下降した大滝沢(早戸大滝の上部)には、何でもない小滝(わきを自由に通過出来る)が3回位出るだけで、危険も 何もない。しかし登山道ではなく、ヤブ尾根でもなく、立派に沢伝いに尾根へと登る「沢登り」(沢下降)であるのだ・・。 広がる光景は「沢登りをする人」しか知らない未知の世界である。その目にする新鮮な光景は苦労を忘れさせてくれる。そして また、次なる沢への思いをかきたててくれる。 沢登りとしてはどうだったか? と問われたら・・。答えは「沢歩きとしてベリグーです」と答える。山神沢や隈沢のように(詰めは別として) 平坦のようには進まない。登るところはかなり登っていく。太礼ノ頭へ登って行くのだから当然といえば当然だ。 滝という滝は直ぐ横を安全に登れる。道、フミアトもある訳ではない。(下部の仕事道は別として。今回俺は仕事道を確認していたが 一回も入らなかった) 滝場も心配だが、詰めがどんな場面となるかそれも心配である。今回は・・。ザレ、泥の急傾斜となる前に気持ちの良さそうな斜面が 右手に続いていたので、それに取り付いた。斜度はそれなりにあるが恐怖を感じるようなものでは無かった。とにかく下草、笹、ブッシュ、 密潅木、・・何も無い。驚くようなキレイさのまま太礼ノ頭に着いてしまった。 稜線の登山道を辿る・・。アア・・何て楽チンなんであろうか・・。バリコースを歩くとつくづく感じるのだ。さんざん登山道を歩き、行き着いた ものがコレであるから仕方が無い。本当はブーなんであろうが秘かに許していただこう・・。 何人もの人に出会う。俺のバカな姿に呆れておいでだろう・・。頂上も賑わっている。俺には似合わない場所だ・・。早々に下りよう。 頂上より西の光景は素晴しい! 何度見ても飽きない光景ナリ。随所に課題となるべき尾根や沢がある。アァ、タマランなあ・・。 |
いつもの余計なアルバムです |
A 造林小屋の扉が壊れ中に入れる。 | B 初めて入ってみた。緊急時には利用できる。 | ||
C 太礼ノ頭近くに立つブナ大木。 | D 早戸大滝の落ち口から原小屋沢方向。 | ||
E 取り付いた尾根を上り稜線に出たところ。 | F 丹沢山頂上手前の展望地から姫次方向を見たところ。中央に白馬尾根、市原新道がはっきり見える。 | ||
G 最低鞍部から沢を下り、振り返り尾根をみたところ。 | H 沢沿いに咲いていたハコネシロガネソウ?上ではキクザキイチゲも咲いていた。 |