NO89 宮ヶ瀬尾根

2007、01、19 単独
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今日のこの一枚

コース概念図(国土地理院の地図を転用しました)
身近なこの領域にも未踏の地だらけである。ヤブ尾根カケダシの頃師のレポを頼りに
湖岸−597m−鍋嵐ー辺室山のコースを一回やってあるだけだ。
課題はいっぱいある。「堤川林道と尾根に上る道」「ハタチ沢林道と繋ぐ尾根」
「清川トンネル」「未完の湖岸道路の状況」「617m以北の宮ヶ瀬尾根」。

ドラマ「ミステリーの橋物語」・・。一旦切れた道の先にまた橋がある。
「道路復活!」決め付けの激しい俺は信じて疑わない・・。結果は・・?!。
土山峠ー堤川林道ー597m西端ーハタチ沢林道ー清川トンネルー宮ヶ瀬尾根北部
     10:50          12:10               13:25
湖岸に橋確認、仕事道下降ー橋渡るー尾根へ登り返しー617mー597m−土山峠
           14:10                15:30          16:30  17:20

1 土山峠から湖岸道路に入り振り返り見たところ。 2 入って僅か、左手に林道が分岐していく。これが堤川林道。
3 立派な水場。直ぐ上の岩からコンコンと流れでている。 4 傾斜のある林道も奥に入って来た雰囲気。
5 終点が見えた。 6 5の正面にマークとフミアト。
7 6から尾根に乗ったところ。 8 檜林に入り仕事道を進みます。
9 高度が上り鍋嵐の山並みが見えて来ました。 10 振り返れば辺室山。
11 稜線に出た。597mの西端だろう。左に行けば鍋嵐。 12 11で休憩の後俺は北へ向かう。未知の世界だが下りた先に林道終点を期待する。
13 ベリグー!目論み通りハタチ沢林道終点に降り立つ。 14 前回のゴジラの背よりこの林道が良く見えたのだ。
15 遂に湖岸道路に合流だ。振り返り見たところ。左手の道から出て来た。 16 清川トンネルだ・・。初めてお目に掛かります。中真っ暗。出口の明るさを目指し歩きます。
17 ・・?。出たところで道はプッツリ。フミアトあるので(東向き)進んでみる。 18 17の先尾根を回り込んだら湖岸沿いには道はナシ。尾根を登ります。宮ヶ瀬尾根の北端から登っていることになる。これはいい・・。
19 尾根光景。 20 下に湖が見えてきた。
21 何だ?。尾根上に針金が張ってありテープが何本も下げてある。 22 ここは?。下の方に橋が見える。仕事道もある。  「ミステリー」の始まりです。
23 一旦道が切れた先に橋が見えたのだから「道復活」とみても自然だろう。増してや立派な仕事道が向かっている。「イケッ!」 24 ・・?サクに当たった。扉ナシ。上に上ってもしょうが無い。最早フミアトもナシ。強引に下って行く。
25 荒れた沢に下り強引に左岸の尾根に上った後、下に上から見た橋があった。 26 向こうの左手の斜面から降り、橋を渡ってこちらに来た。
27 26の反対側。 ・・・?!。      唖然とします。全く歩ける道は無いのです。そこには橋があっただけでした。 28 尾根を変えひたすら登って稜線に戻りました。鞍部にあったお社です。この先の無事をお願いしたのは当然です。時既に16時近し・・。全ての冒険を止め597mへ戻ります・・。

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あとがき 何事もなく終わりました。ヤレヤレです。尾根に戻って15:30過ぎ。戻る途中でも地形図より左手への移動も考えましたが 止めました。  尾根に戻り宮ヶ瀬尾根の踏破も悪くないからです。597mからの下降もありましたが16時過ぎ、失敗したらアウトです。おとなしく 597mへ戻ります。一番安全で確実です。下は無修正のGPS軌跡です。

堤川林道の終点から597mへ登る現場のイメージと軌跡が示す現実の差の大きさに驚きます。
597m頂上付近は間伐がなされ明るい。散らかってはいるが歩ける。下りていく方向もヤヤ窪んでいて先の下に白いガードレールがチラッと見える。右手にゆるくカーブするが左手よりに進むと左手の尾根に引き込まれる。マークも付いている。
宮ヶ瀬湖の湖岸を走る今や観光道路となった道。その道を走りながら湖をみればそのむこうにゴツゴツとピークを連ねる尾根がある。 そ の登山道も無い尾根を歩いてみたいと思う者あれば、それはかなり重症の○○者に違いない・・。そういう俺もここに来てやっと行く気になったのだ。
「宮ヶ瀬尾根」だれがよんだか知らないけれども、よい響きである。しかし今日歩いて分かった・・。かなりの険しさを秘めているのであった。
この前歩いた栂立尾根より見た「ハタチ沢林道」。立派でした。何でこんなところに・・?野暮なことは考えずに「よい道だ、ありがたい・・」でいきましょう。のんびりこの道にお散歩に来るのも悪くないなァ・・。
今日歩いたことにより次なる課題のコースが浮かんだゾ・・・。ヘッヘッ楽しみ楽しみ・・。後半ドジリの腹いせもかねてタップリここは蹂躙するのだ! (イ カン、イカン、謙虚に、謙虚に・・)冗談さておき、こんな身近なところにこの「秘境」。山は偉大であり、大きい。つくづく思い知らされる。
597mに戻り着いたのが16:30。曇りであるので既に薄暗くなってきた。休む間も惜しみ往きに登った植林地の中の道をワッセ、ワッセと下降する。ライ ト無しで歩けるほぼ限界になってきた・・。シカ柵が見え、僅かの尾根を降り、林道終点の広場に辿り着いたのです!!。
無事の生還です。ボロボロです!・・。舗装の上に大の字にひっくり返ります。 「何てバカなことをしているんだろう・・!」 「アア・・、何てシビレル   んだろう」 「無事でよかったナァ・・!」 さまざまな思いがよぎります。 「今度こそドジらないぞ!」(何回いうんだ、お前はドアホ!)

今回の山行はいつものS−OKさんのテキストと共にイガイガさんのボルグ内「鍋嵐」を参考にさせてもらいました。
この尾根はいくらでも迷えます。敢えて挑戦し、楽しまれておられる先人に敬意を表します。ありがとうございました。

おまけのアルバムです。 良かったら見てください。
A S−OKさんの記述にあるカサ。バラケテ倒れていたので修復。    カサの2題目だね。 B 見てください!  辺り一面食べられておりました。
C 597m西端。 左から出たところ。正面は鍋嵐へ。  俺は右手に下りていく。  D 12の写真のところ下りて行くと尾根が左手に分岐する。テープもある。この先はハタチ沢に降りるからダメ。右手の植林地を下りていく。
E 通行の無い素晴しい林道・・。 F 林道が湖に近づいてきた。明瞭な道が付いている。地形図からすれば617mより西に伸びる尾根のようだ。(チェック、チェック・・)
G トンネル北口よりのトラバース道。この後右上へ尾根を登ることになる。 H 湖岸道路のシグナルブリッジが下に見える。