織戸峠、補足のページ

最初にお聞きください。後半のドジは大恥に違いありません。GPS軌跡の後半は削除し、何くわぬ顔をしてもいいのです。しかし私は
それを好みません。恥を曝しミスの課程を公表し、UPを見て下さるお方への警鐘などになり得れば、それの方が余程良いと思ったの
です。(自分の様なドジな人はいないと思いますが、条件が悪く重なって来れば現実にあんなになるんだ…。と云う事をほんの少しでも
分って下さい)
UPを作成中にも拘わらず、「師」S−OKさまより「無事でよかったネ」の書き込みを頂いたのです。そして貴重な体験談として捉え自身の
参考にする…。何と優しいお言葉でしょうか…。涙がこぼれそうです。 これにより、より公表の方が正しいのだ、と思った次第です。
何故ああいう事になったのか…。 第一の決定的な要因と思うが、二万五千地図(GPSマップポインター用 のラインを引いたもの)を忘れた事。 第二に磁北線を引いた地図、コンパスを持っているのに現在地を全く不明にした事。(今、考えれば椿丸へのJPまで 戻って尾根を一本ずつ確認すれば現在地を維持出来たと思う。すれば山神峠への下降点を特定出来た筈)  第三に山神峠に通ずる尾根は顕著な大きい尾根では なく前後に大きい尾根があり埋もれてしまう事。しかも稜線に合流する辺りは急斜面の植林地の様相みたいなのです。

下に記述したのは「オー!ミステーク」をアカラサマに暴露したものです。オオバカな一つの遭難記録みたいなものです。

「全くこういう奴が遭難するのだ…」。罵声が聞こえて参ります…。その通りです。仕方がありません。 しかしこんな思いは何回かして
います。他の方も皆経験おありと存じます。これが絶対嫌なら最初からヤブ尾根には入りません。
ドジッタけれども無事で良かった、と笑ってやって下さい。当人はさほど気にしていないのです。
(とは云え、心には固く誓っています…。今度こそこんな「ヘマ」は二度としないゾーッ!!!)
核心部の拡大地図です。
右上稜線上で切れたところが「織戸峠」です。
その直ぐ左上の線は電波の乱れです。(真ん中の線)
一番上まで伸びた線が辿った谷で、既に峠の位置を
越えています。ここは分岐の連続です。「大栂に向っている」
と感じ取りました。

少し下がった右手の上が「織戸峠」だとは…。
(ここでGPSの活用が出来ればどうだったか…。いずれ再度
確認に行き、報告出来ればと思います)
右手登攀可能な斜面だったと思います。
後半の部。
次々と合流してくる尾根、右、左、と目まぐるしく折れる稜線。
次々と来る僅かな高低。左右の尾根の様子を隠す樹林帯。
状況がドンドン悪化して行きます。現在地を既に失いました。
左手の尾根に注目します。特定出来ません。
862pらしきを過ぎ一本目、二本目…。必死に読み取ります。
特定出来ぬまま三本目。あれかも知れない…。確認の為
先に進んで向こうからも振り返り見てみよう。
稜線の先端らしきから何となく下れそうです。(助べえ根性
です。山神峠はパスして降りようかな…)打ち枝の散乱、急
傾斜。止めました。戻ります
ええーと、さっき目星を付けた尾根はどれだっけ…。ヤブ、枝
を乗り越えながらのモガキ登り返しです。右手の尾根に目を
凝らします。中くらいに育った檜が隠します。
枯れ笹も稜線を覆います。右にフミアトのハッキリした尾根が
下っています。これだ…。ヤレヤレ…、これで安心後は
山神峠のお社目指して一直線…。(ホントにそう思っているの
です)
最初の方はドンドン直線的に下れました。 ?急傾斜フミアト
ない…。戻ります。右手に見える尾根へ移動です。この間も
危険地のトラバースはしません。安全地に行ってから移動しま
す。お社はまだかナ…。植林帯の下降でないのが引っかかる
ナァ…。ま、いっかー。もう着くだろう…。
「オットーッ!」下にはゴルジュと滝が見えます。「バック、バッ
クーッ!」。また戻って右手の尾根へ移動です。ヤセ尾根では
ありますが人の辿った形跡は感じられます。遂に沢へと
降り立ちました。何処にいるのか分りません。最早、滝、エン
テイの出てこないのを祈るのみです。(出て来たら可能なら
ロープで通過。巻ければ巻く。高くゴルジュ状に陥れば、最早
ビバークしか無い…)
幅はやや広く水流穏やかです。曲がって、曲がって、より幅広
になりました。
「オットー!、沢の出合だー!。しかも朝入った出合だぞー!」
「何でもいいのだー!うれしいー!やったー!」
と云う「オソマツ紀」となりました。ご無事で何より…。
俺はおれ自身にあきれ返って疲れるヨ………。
読んでいただきありがとうございました。 お疲れになったと思います。
この先は写真を見てお疲れの心を癒して下さい。
芦沢橋です。この林道を歩いて行って、又戻って来るなんて…
今の俺が信じられません。これは一重に「あの方のせい」なん
です。(喜んでいるのです…)
どうです!この雰囲気のよさ…。
「幸せは歩いてこない…♪」「ルンルン…♪」
「足あげてー、カカト出してー、うしろへ蹴ってー」
リズムを取り、ホイ、ホイ、ホイ…と歩きます。
今日は「犬の散歩」じゃーいけません。
遂に来ました、 「水の木橋」。
ヤッタナァー!。西丹沢は一番真ん中の深いところに
ある橋なのだ。
世附権現山です。中央右手に上る尾根は838pへの尾根。
左にある尾根は、この前富士見峠より下りた尾根の一部の様だ。

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