NO38 ヌタノ丸

2005、11、08 単独 トップ

鳥屋金沢を挟んで右岸に「栂立尾根」。左岸に「ヌタノ丸」のピークがあるヤヤ長い
尾根がある。S−OKさんのレポート、「鳥屋金沢を挟む尾根」(2003,10,5)がある。
それを先生にして俺は「栂立尾根」(2004,12,6)をやったのだった。
その時の帰りのコースに「コレ」をやりたかったのだが、日暮れの早いこの時期で
「長い未知の尾根コースの下降」となれば遭難間違いなしと諦めたのだった。
取付スタートが11時とは自分でも呆れ返るが仕方がない。
時間と相談して降りることにすればいい…。取付はレポとは違う未知の尾根だ。
迷うも、危険も覚悟の上だ。 はたして、果たして…。
鳥屋金沢出合ーヌタノ丸北東尾根ー540Pー646P−ヌタノ丸ー929P−長い急登
       (11:00)               (11:40)     (13:00)     
登山道合流ー1093地点(折返点)−丹沢観光センターー出発点P
           (14:00)    (14:20)        (15:30)     (16:30)
  GPS軌跡
国土地理院の地図を転用しました。(電波が弱いと軌跡が乱れます)

第一関門 第二関門
注意書き むこうの谷が「鳥屋金沢」
渡渉して尾根の先端に取り付く。 ヤヤ危険な急傾斜を慎重に登る。
取りあえずは尾根に乗ってヤレヤレ。 気持ちの良い尾根を上っていく。
左からの尾根と合流。広い合流点。S-OKさんは右手上から来て左手の尾根へと降りられたのだろう…。 ここに見事なムラサキ色の食べれそうなキノコ。
幅広の合流点を過ぎたらヤヤ太目のヤセ尾根を進んで行く。 そして幅広な斜面の登り。マークナシ、ヤブナシ、ミチナシ。
「ヌ、ヌッ!」、スラブの大岩出現。 上に進んだら岩ゴロゴロの場面。
幅広の気持ちの良い尾根を上って行く。 ここまで植林は無かった。初めて出て来たシカサク。 (GPS標高は646mだった)
右手に焼山が見える。 道の無い植林地を登っていく。   この先で登り詰めて広く平らな頂上だった処が   「ヌタノ丸」だった。
「アレ!どっちへ?」。方向が不明になる程平らな頂上だった。これは方向定まり進む方向の入口に立っていた壊れた杭。  (ここが「ヌタノ丸」と知らずに通りすぎて行った) 尾根にテンニンソウの群落。テープが巻いてある。
「?鞍部」、S−OKさんが「十字路」と書かれている処のようだ。 シカサクの穴を抜けて先へと進む。 (振り返り見たところ)
こんなところを登っていく。この先ヤブっぽくなり、しかも急…。「ハァ、ハァ…、楽しい、楽しい…」 石柱とオレンジのパイプ脚立。越えて進む。この先で三人の測量の人たちに出会ってビックリ…。
中央に懐かしい「ガタクリ尾根」が見える。 右手は植林地だが左手のシカサクの中は自然林の綺麗な紅葉。
ついに登山道のところに合流した。  (振り返り見たところ) 本間ノ頭に向って登っていく。しかし時間切れとなり  (14:20)ここで休憩して折り返し点とする。GPS標高1093m地点だった。
急下降のところ。 補助ロープにすがって降りる。平面に見えるがオッ立っているんです。 晩秋の紅葉です。
沢に降りつき、もう少し。 「やったねー!」  危険も終わりだ。残るは林道歩きを残すだけ…。
「山の茜を返り見て、一つの山を終わりけり…」     又言ってしまった。しかし深田さんのこの言葉、実に名言だね。     大好きだ。 一番最後まで「花」として楽しませてくれる「リュウノウギク」。
俺の写真では寂しいが「全山錦…」。 尾根取付点に戻ってきた。無事の山行ありがとうでした。「ヤッタネー!」「ヨカッタネー!」。直ぐ先に車です。        

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あとがき 名前からして曰くありげな「ヌタノ丸」。ケモノの「ヌタ場」に関係あ るんだろうか…。未知の尾根を下りにとるのは難しい。尾根の分岐が明瞭に見えたり分ったりすれば、それは有難い事で、不明なのが当たり前と思った方が間違 いない。 不明の尾根でも登りにとる分にはかなり楽だ。先が見えさえすれば高い方へ高い方へと行けば良い。(コブが出てくると問題だが) このコースも下 りに取るには恐怖に感じ、軟弱とは思えど登りに取った。
ドジな俺は結局「ヌタノ丸」のピークをそれと認識しないまま進んで行ったのだった。十字路のところ。「榛ノ木丸」へ降りる時にある「掘割」ににている。進行方向の右手の植林の中へ仕事道がついていた。
なんか人の声がしたよナァ…。俺はラジオをガンガン鳴らしている。(ケモノ避け) 左手はシカサクが続いている。カヤも生えている。   「オッ トーッ!」 人間だ…。「こんちわー!」。測量の人達だった。話を交わす。当たり前だが俺の事は「あきれ返って」おられた。
残りの登山道合流までは結構「楽しかった…」。上部の紅葉がキレイだった。未知であり、少し恐れを持っていたこのコース、出来た!。 嬉しい…。SーOKさんありがとうございました。